隣町にお気に入りの歌手のコンサートがあったので行ってきました。
いつもは大きなホールの最上階後ろの方なので舞台に立つ姿は米粒にしか見えません。でも今回は後ろながら小ホールだったので良く見えました。
登場するやいなや客席から、◯◯ちゃーんと黄色や重低音の呼ぶ声。絡み合ったそれらは拍手と相まりスターの元へと…歓迎の狼煙です。たじろぐかと思いきやそこは百戦練磨のスター、パワーをハッと体で受け止め歌声と共に観客目掛けて投げ返します。そうなると会場はもう歓喜と興奮の高気圧でもう熱つ熱つの熱っつうです。
コンサートで思うのは、先頭集団はどうやってチケットを手にできるのか。何かルートがあるのかあるとすれば関係者なのか。親族、知り合い、スポンサーそしてファンクラブ会員でしょうか。
始まる直前、最前列に並ぶその先頭集団はコートを脱ぎ始め、その下からは勝負服の応援Tシャツ。どお根性入ってるでしょと言わんばかりです。それはまさに今から戦おうとするプロレスラーがガウンを脱ぎ捨てるような感じでした。
コンサートが始まると、団扇や扇子そして必携のペンライト、中には工事現場で使うような大きな誘導灯を曲に合わせて揺ら揺らします。曲調によってその色は赤から青、青から赤へと変わり、息の合った演技は見事でした。
スターの歌声、司会の軽妙な語り、各楽器の音と音に隙間がある演奏そして盛り上げる先頭集団の演技。それはそれは見所沢山のコンサート、いや昭和の歌謡ショーでした。
余韻残る帰り道、頭の中では先ほどの光景が音と光になって現れ、思わず◯◯ちゃーんと合いの手を入れてしまいました。