先日(10月25日土曜)、東京のお台場近く『日本科学未来館』に入って来た。
新橋からゆりかもめで船の科学館駅で下車、歩いて約5分でしょうか?
雨上がりで天気も良いのでフラリと見学に。
そこに展示開催していたデジタルコンテンツ協会主催のEXPO2008に行って来た。
もともと、私は3DCGを得意分野とする仕事に携わっておりますので、
まあ、興味本位半分、情報収集半分の参観である。
幾つか『オッ!』と思ったことと、不思議な違和感を覚えたことを述べてみたいと思います。
出展者はどんな人達か?というと、
大学院(東京大学など)研究室や大手企業技術開発部の先端デジタル技術、3D映像、バーチャル・テクノロジー。
そして、
応募コンテスト審査にパスした優秀賞、入選の個人のCGクリエータ・アーティスト作品展示。
デジタルコンテンツがテーマであるから、当然のこと、全てがコンピュータグラフィクス作品である。
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【先端技術の3D、バーチャル・テクノロジーでは】
ハイスペック・ハイビジョンの飛び出す立体視・3次元映像が圧巻。
3Dグラス(特別めがね)なしの裸眼でも飛び出して見える。
しかも、奥行感もバッチリ、そして、解像度もクッキリ。
また、素晴らしいのが、
『現実と3DCGが合成でリアルタイムに操作』できるミックスドリアリティー。
映像の世界と参加者が双方向でインタラクティブな会話と動きができるユーザーインターフェース(UI)の登場。
イマジネーション世界に没入できる仮想現実である。
そのUIが、とても簡単な装置(と見える?)で簡単に操作(体験してみて間違いない)ができる。
例年のこととはいえ、先端技術のシンポジュームに行くと感心することが多いけれど、
今回も、ただただ、テクノロジーの進歩の速さに驚くばかりと言うのが本音でしたね。
しかし、違和感もある。
この展示は科学技術振興が目的であるので、商売毛は全く無い。
出展物の解説者も研究生やエンジニアなのであるが、
私の『応用分野や実用性は?』との意地悪な質問に、
『来年くらいには、実用化、販売したいですね!』と言う、似たような丁寧な返答が戻ってくる。
これまた、ちょっとビックリと言おうか。
アートの世界と実用性の世界が接近している。
エンタティメントであるゲーム系の感覚が、日常生活に入り込む。
日々の何気ない実生活の営みに溶け込んでくる。
私が感じている『地に足が着いて・・・』という古いモラル感覚が、お肌感覚とズレてしまったようである。
若者がよくあるように現実と虚構の世界の境目が曖昧となってしまう、そんな『フワー~~』とした浮遊感である。
それがモラル的に良いのかどうかは別にして、新しい時代感覚なのかな?
と思ってしまう不思議な体験です。
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【CGクリエータ・アーティスト作品展示を観ていて】
『おや?・・?』と気がついた。
毎年開かれるEXPOで、作品の出展者が国際的になっていること。
今回のテーマはアジアン・グラフィクスである。
作品の下に掲示されている説明書きを観ると日本語と英語の併記、そして、中国、香港、台湾などアーティストが並んでいる。
しかも、作品の質は、とても高く(名前を観ずに)作品だけを見ていると品質の高さに差はない。
ついついすると日本人の作品は他国に比して高いとエコヒイキ(偏見)している訳ではないが、全く差が無い。
むしろ『オッ!』と思った作品を見ると中国、香港、台湾などのクリエータのもの。
そして、作風は一頃の日本のアニメ(漫画)、そして今のゲーム系の影響で育ったアジアの若者の作品なのである。
作品解説の本人の談話にも『子供の頃からジャパニズ・アニメに憧れて、テクニックを勉強してきたので・・・』とあるのが多い。
『う~ん・・!』と納得するやら、複雑やら、これでは日本は負けるわ!
と思いましたね。
低賃金でも、ハングリーな彼らの馬力はすごいものがある。
このままでは日本が危ない、日本の若者よ、頑張れと言いたくなる。
以上、そんなことを思った一日でした。
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