スポコン漫画を地で行く「セッション」。 | ガンバボーイ2号のGuerrilla Radio

スポコン漫画を地で行く「セッション」。

土曜日は、朝からキタに赴き、グランフロント大阪で行われている、

「機動戦士ガンダム」シリーズの展示イベント、「ガンダム ネクスト フューチャー ファイナル」へ。

放送を間近に控えた「機動戦士ガンダムGQuuuuuuX」や、

大阪・関西万博でのガンダムパビリオンの最新情報を展示しただけでなく、

プラモデルの変遷や、バンダイスピリッツのリサイクルへの取り組みを紹介しており、有意義やったわ。

 

滞在時間1時間でグランフロント大阪を去り、大阪シティバスでミナミへ赴き、

TOHOシネマズなんば本館まで「セッション」を鑑賞。

ただ単に、スケジュールの都合でこうなった。

 

2014年、1本の映画が日本中を賛否両論の嵐を起こした。

後に「ラ・ラ・ランド」「ファースト・マン」「バビロン」を手掛け、

名匠の名をほしいままにしたデイミアン・チャゼル監督の出世作「セッション」。

音楽の名門校の一クラスを舞台に、ひよっこジャズドラマーと、パワハラ教師の衝突と融和を描いており、

パワフルな映像と音響に打ちのめされた一方、解釈を巡る論争にまで発展した。

あの快作が、公開から10年の時を経て、

チャゼル監督が自ら監修した4Kデジタルリマスタリングを施し、音響もドルビーアトモスにリミックス。

10年経った今だからこそ、初めてこの映画を映画館の大スクリーンで観る僥倖に出会う。

 

世界一のジャズドラマーを志し、名門音楽大学に入学したニーマンは、

単独で熱心に練習演奏中に、フレッチャー教授にスカウトされ、教授が指揮を執るクラスバンドに入ることに。

ニーマンを待ち受けていたのは、フレッチャー教授の怒涛のパワハラ攻撃。

全てにおいて完璧を求める、常人には理解しがたい指導方法で、ニーマンは極限まで追い詰められてしまう。

 

まさに、スポコン漫画を地で行く映画で、生徒と教授のやりとりがボクシングみたい。

ある事件を境にニーマンは、音楽の道から離れ、フレッチャーは教授職を解かれただのミュージシャンとなるが、

ラストの大型ジャズフェスでのオープニングライブで、再び対峙し、

フレッチャーの「目ん玉くりぬいたろか!」の挑発に、

ニーマンが「じゃあ、俺の演奏であんたを打ちのめす」と答えるかのような約9分のパフォーマンスに、

思わず凝視してしまったわ。

映画館で見る価値あったわ。

パワハラ教授を演じ、AMPASアカデミー賞助演男優賞を受賞したJ・K・シモンズの演技は、

「愛と青春の旅立ち」で、リチャード・ギア演じる士官学校生徒をしごく教官を演じ、

AMPASアカデミー賞助演男優賞を受賞したルイス・ゴセット・Jr.を彷彿とさせたわ。