
忠告する。「ウィキッド」は続編が作られる。
日曜日の大阪は雨。
こんな日なのに、エキスポ駅伝そっちのけで、なんばまで赴き、
なんばパークスシネマまで、「ウィキッド ふたりの魔女」(字幕版)を鑑賞。
同名ブロードウェイミュージカルを映画化したこの作品は、
こちらもブロードウェイミュージカルで上演された「オズの魔法使い」から派生して誕生し、
緑の魔女・エルファバと、善の魔女・グリンダの出会いと対峙を描いています。
グリンダを、世界的な歌姫、アリアナ・グランデが、
エルファバを、「ハリエット」(2019)で、実在の女性活動家を演じたシンシア・エリヴォが演じています。
ドロシーたちがオズの国に迷い込む前、マンチキン国を独裁していたエルファバの死から始まるこの映画。
善の魔女・グリンダはマンチキン国の小さな村に降臨し、エルファバの死を伝えた後、
村人の一人から、エルファバとグリンダの関係を問いただされ、
グリンダは、エルファバとはかつて、シズ大学の同級生で知り合いだったと告白し、過去の話を語る。
シズ大学の入学の日、緑の体で生まれたせいで周囲から疎まれたエルファバが無意識の念力を発動させ、
モリブル学部長から個別指導を提案される。
そして、お嬢様育ちのグリンダと、相部屋で過ごすことに。
はじめはお互い反発するも、互いの本当の姿を知っていくにつれかけがえのない友情を築いていく。
これが後に対立する関係になろうとは・・・
アリアナ・グランデと、「ハリエット」で主題歌を歌唱し注目を集めたシンシア・エリヴォの歌唱力、半端ないです。
両者の歌唱力に負けないように、ILMのVFXや、ユニバーサルスタジオに作られた巨大セットも、力入れてます。
舞台では、プロセニアム・アーチの中で世界が展開されますが、
映画にしたことで舞台では見えない部分も表現されてますからね。
個人的には、中盤、シズ大学を飛び出して夜の街に繰り出されたエルヴァバとグリンダが、
劇伴と歌唱なしの、ダンスだけで表現しているシーンがね、
まるで劇伴と歌唱ありのシーンに思えた演出が粋やったわ。
実はこの映画「ウィキッド」は2部作で作られ、
オズの国の陰謀によって、悪の魔女と化したエルファバが、オズの国に復讐し、
それを善の魔女になったグリンダが食い止めるという後編「For Good」へと続くんだよね。
全米公開は今年の秋か・・・
ちなみに日本語吹き替え版も同時公開されてまして、こりゃ「キャッツ」の二の舞になりそうやなと。
日本翻訳版を上演している劇団四季が全面協力してくれたらな・・・