「必殺仕事人」に変わり「暴れん坊将軍」がテレ朝の新春を飾る。
4日放送のテレビ朝日系「新・暴れん坊将軍」を視聴した。
「銭形平次」(888回)に次ぐ、日本の地上波で放送された時代劇ドラマの放送回数(今回で833回)を誇り、
1978年から2003年まで放送され、「遠山の金さん」と並ぶテレビ朝日を代表する時代劇、
松平健主演の「暴れん坊将軍」が帰ってきた。
「民の笑顔こそが国の宝」を信念に持つ、江戸幕府の8代目将軍、徳川吉宗が、
城を抜け出しては、貧乏旗本の三男坊、徳田新之助を名乗り、
町火消のめ組の用心棒兼居候としてご厄介になり、
法で裁けぬ悪を、将軍の命により大立ち回りを展開するという痛快感が視聴者のハードを鷲掴みにした。
放送終了後も、テレビ朝日での平日早朝の時間帯で再放送されたり、
スカパー!の東映チャンネルや時代劇専門チャンネルでも放送され、根強い人気を誇っている。
昭和、平成、20世紀、21世紀を股にかけた時代劇が、時代が令和に移った今年、17年ぶりに帰ってきた。
今回は子供向けから18禁まで幅広く手掛ける三池崇史が監督を務め、
「あさが来た」「青天を衝け」の大森美香が脚本を手掛けます。
キャストも大幅に入れ替えて、
将軍家の後継者問題と、享保の大飢饉が引き金となった不況の板挟みにあいつつ、
江戸の町で行方知れずだった若い女性が相次いで死体となって見つかる事件の解決に乗り出します。
個人的には、エンターテイメントとしては愉しめたと思うね。
昨年で俳優活動50周年を迎え、昨年11月には71歳の誕生日を迎えた松平健が、
「これが撮影当時70歳の動きか?!」と思えないくらい軽快な立ち回りを見せ、
人生の3分の2を「暴れん坊将軍」に費やした経験が活きてんなと感じました。
め組の組頭を演じた生瀬勝久、大岡忠相を演じた勝村政信、
右手が不自由な徳川家重を演じた西畑大吾といった、新参キャストも新鮮味を感じた。
若山弦蔵の跡を継いだ千葉繁のナレーションもいい味出してんなと。
例年なら、ここ近年、新春期に放送されてきた、新世紀版の「必殺仕事人」が、
座長を務めてきた東山紀之が、旧ジャニーズ事務所のお家騒動の始末に率先して勤めることになり、
芸能界を退いたことを受け、ここで打ち切られたんだよね。
(新世紀版は「必殺仕事人」を生み出したABCテレビと松竹に加え、テレビ朝日が参画した。)
それに代わる代替案を模索したところ、
平日早朝の再放送で新たなファンを開拓した「暴れん坊将軍」に白羽の矢が立ち、17年ぶりに復活したと。
テレビ朝日サイドも、「必殺仕事人」同様、
ジャニーズ事務所から再編されたSTARTOエンターテイメントのタレントを使いたいことから、
なにわ男子の西畑大吾を、吉宗の嫡男役で起用したのもこうゆう経緯から。
今回の評判が良ければ、来年も「暴れん坊将軍」確定かなと。