
思わず拍手してしまう「Playing The Orchestra 2014」
3日、ワタクシは京都に赴いた。
淀屋橋駅から京阪本線の特急で祇園四条駅で下車し、南座前から八坂神社に行って、参拝したのち、
新京極エリアへ移動し、ファミリーマートでおむすび3個を購入した後、
MOVIX京都南館(京都松竹座跡)へ。
ここで観た映画は「Ryuichi Sakamoto:Playing The Orchestra 2014」。
2023年3月に逝去した、日本が生んだ偉大なる音楽家、坂本龍一教授(以下、教授)が、
2014年4月にサントリーホール大ホールで行われ、WOWOWで生中継された、
フルオーケストラとのコンサートを、中継映像を映画用にカスタマイズして映画化。
2013年に続いて開催された今回の公演は、
教授がピアノだけでなく、キャリア史上初となる指揮者も兼務。
「Still Life」で調弦を兼ねて不協和音を多正常な状態に束ね、
東日本大震災後に初めて作曲した「Kizuna World」に続き、
教授の代表曲の数々をオーケストラアレンジで演奏。
今見て思うと、圧巻の一言に尽きます。
映画館では静かに鑑賞するのがマナーですが、
「戦場のメリークリスマス」の演奏後、理破って思わず拍手しちゃったわ(汗)
「BLUE GIANT」同様、拍手歓迎を容認してほしいよな。
今回のスタイルの公演の源流をたどれば、
1988年4月の2日間公演で行われたNHKホールでの「Playing The Orchestra」。
教授初のオーケストラとの共演で、指揮に大友直人、演奏に東京交響楽団、
胡弓、和琴、琵琶も盛り込んで、
「戦場のメリークリスマス」「ラスト・エンペラー」のサウンドトラックはもちろん、
自身の代表曲のオーケストラアレンジも演奏。
この時の模様が、NHK総合で1時間のダイジェスト版が放送され、
バーナード・ファウラーのボーカルによる「Daikokai」が圧巻やったわ。
そこから9年後の1997年、横浜アリーナでの「Playing The Orchestra」公演。
音響反射板代わりの大型映像装置が取り囲み、インターネット時代のオーケストラコンサートを展開。
東日本大震災を経て、2013年5月に東京&大阪の3公演で「Playing The Orchestra」が復活し、
2014年へと。
教授は生前、「完成した作品よりも、(形に至るまでの)プロセスの方が面白い」と常に語っていました。
1曲が種となり、あらゆる形で枝分かれして進化。
「Playing The Orchestra 2014」でも、
「Aqua」、「美貌の青空」、「Ballet Mécanique」がオーケストラアレンジを施され、
「The Last Emperor」はメインピアノなしのバージョンで進化を遂げた。
今回のライブドキュメンタリー映画、昨年公開されたピアノソロ配信ライブを映画にアレンジした「Opus」同様、
音にデリケートな作品のため、ポップコーンは映画鑑賞後まで我慢し、
飲み物も、コーヒー系、紅茶系、炭酸系は御法度。
(先行公開された109シネマズプレミアム新宿では、食べ物持ち込みNG回が設定されたくらいだ。)
何で京都に行ったかというと、映画だけでなく・・・
ハイッ!
バカやりました!