誤審以前の問題だ。
パリオリンピック2024
男子サッカー(U-23+OA)・決勝トーナメント準々決勝
(リヨン=フランス)
日本 0<0-1/0-2>3 スペイン
前半11分<スペイン>ロペス
後半28分<スペイン>ロペス
後半41分<スペイン>ルイス
後半0分 山田>藤尾
後半22分 斉藤>佐藤
後半29分 三戸>植中
後半38分 山本>荒木
グループリーグを3試合完封勝ち、首位通過を決めた”大岩ジャパン”。
準々決勝の相手であるスペインは、2022年のカタールの地で”三苫の1ミリ”が原因で撃沈して以来、
日本代表を心から憎んでいる”因縁の相手”。
オーバーエイジ枠を使わなかった日本に対し、スペインはフォワード2人をオーバーエイジ枠で起用。
その力が現れたのが、立ち上がりでスペインが先制。
あの位置からのシュートじゃGK小久保が対処できないのは仕方がない。
ところが、前半終了間際にFW細谷が相手守備陣を背負ったまま同点弾を決めたものの、
不可解なオフサイドの判定で取り消され、ここから日本の攻めのリズムが崩れていくんだよね。
しかも、”抑えの切り札”として起用されてきたMF川崎が、vsイスラエル戦で負傷し、ベンチ外だったことが痛くて、
”抑えの切り札”役が不在だったことも痛い。
この試合、不可解なオフサイドで後味が悪いと物議を醸しだしているが、
それ以前に、スペインがカタールで受けた”三苫の1ミリ”の辱めを晴らそうと、
弟分が「かたき討ち」に打って出たのも事実。
誤審以前の問題やわ。
それにしても、これまでの4試合、
欧州挑戦でオリンピック出場保証が担保されないことを理由に召集を辞退したMF松木と、
開幕前に古傷の左腓骨骨折が再発し負傷離脱したDF半田の不在を感じさせなかった。
大岩剛監督就任以降の2年半、U-22代表に召集した約80人をふるいにかけ、22人を選出したが、
その殆どがJリーグ育ちで、クラブでエース級の活躍を見せた選手が、
Jリーグの同じカテゴリーの強豪クラブへの移籍や、欧州挑戦で離脱したことで、
出場機会のチャンスに恵まれ、抜けた選手の穴を埋める活躍を見せてくれた。
3年前の東京や、2016年のリオデジャネイロ、2012年のロンドンの時より、
選手層は恵まれていたことが幸い。
メダルの夢は次の2028年、ロサンゼルスまで持ち越されたが、その間にいい逸材が出てくれることを願いつつ、
Jリーグで戦っている選手は、帰国後の初戦で、温かく迎えようではないか。
とにかく、”大岩ジャパン”の皆さん、お疲れさん!解散!