しかも役名が「スネオ」っていうのが笑う。 | ガンバボーイ2号のGuerrilla Radio

しかも役名が「スネオ」っていうのが笑う。

夏ドラマ。

今回取り上げるのは、読売テレビ・日本テレビ系木曜深夜「クラスメイトの女子、全員好きでした」。

 

 

新世紀版「ドラえもん」で、ジャイアン(剛田たけし)役に抜擢して以降、

多くの人気アニメでレギュラー出演している声優だけでなく、

ラッパーやタレントとして活躍の場を広げている木村昴が、連続ドラマ初主演を飾るのがこのドラマ。

俳優業も、「鎌倉殿の13人」「どうする家康」と、NHK大河ドラマ2作連続で重要なキャストで抜擢され、

この夏公開の映画「赤羽骨子のボディガード」で、

主人公と共にボディガードを務める高校生役でも出演するなど、実写での研鑽を積んできた。

満を持しての連続ドラマ初主演となる今作は、爪切男の同名エッセイ(集英社文庫)を元ネタに、

森ハヤシが練り上げ、連続ドラマとしてアレンジ。

肩肘張らずに楽しめました。

 

37歳になって害虫駆除のアルバイトで食いつないでいる小説家志望の枝松脛男(木村昴)は、

長年賞に引っかからなかったが、渾身の小説「春と群青」が、新人文学賞を受賞し、

晴れて授賞式に出席したものの、何やら浮足立っている。

 

それもそのはず。

半年前、脛男のもとに、着払いの小包がとどき、その中には、中学時代に埋めたタイムカプセルの中身が。

25年後の自分あてに埋めたものだが、その中には、見覚えのないノートが。

表紙には「春と群青」と書かれ、”女子っぽい字”で恋愛小説が書かれていた。

ノートに書かれていた小説を盗作して書いた結果、新人文学賞受賞。

だが、ここからが悪夢だった。

「春と群青」を激推しする片山美晴(新川優愛)が担当編集となり、小説の連載をすることになったのだ。

脛男は美晴に自分の書いた小説が盗作であることを打ち明け、ここから、”本当の作者”探しに出ることに。

手掛かりは、中学生の頃、クラスメイトの女子全員とのエピソードにあった。

 

関西広域圏の系列局でしかできない、肩肘張らずに楽しめたドラマでした。

木村昴がメインの現在パートと、中学生時代のパートを行き来して、

思わず野郎が共感するドラマになることは間違いないでしょう。

これが日本テレビだと、はじかれるのが目に見えていたでしょうね。

 

この7月クールは、このドラマと、「降り積もれ孤独な死よ」と、読売テレビが手掛けたドラマが、

「セクシー田中さん」騒動で瀕死の状態の日テレを救うってね。