嘱託職員という選択肢もあったのに。 | ガンバボーイ2号のGuerrilla Radio

嘱託職員という選択肢もあったのに。

ども、東京遠征から帰ってきました。

遠征でも映画を見ますが、東京都内では、行った映画館、ワタクシがこすったとこばかりで、

何か新鮮味がねぇなぁと苦心していたところ、

平塚での湘南ベルマーレvsガンバ大阪戦を前に、横浜で途中下車し、

横浜が舞台の「帰ってきたあぶない刑事」を見ようと決意!

ワタクシとしては、午前10時台前半を狙ったが、

ワーナーマイカルみなとみらいも、横浜ブルク13も、ティ・ジョイ横浜も、都合が合わん!

そこで唯一都合の合うところが、この春開場したばかりのローソンユナイテッドシネマみなとみらい。

 

大自然体感施設・Orbi横浜跡地をリフォームして開業したこのシネコン、

全スクリーン4Kプロジェクターを投入したことにより、映写室を置かず、廊下にはみ出る格好。

全スクリーン、フレックスサウンドシートを全席導入し、音響を体感できる。しかも通常料金で楽しめる!

ユナイレッドシネマがローソン参加に入ったことで、ナチュラルローソンの菓子類や、スイーツも販売。

 

ワタクシは「帰ってきたあぶない刑事」を、最大スクリーンである12番スクリーンで鑑賞。

 

 

元は横幅23.4mのシアターで、その空間を活かした客席配置と音響がイイ!

その上、フレックスサウンドから来る音圧が半端ない!

横浜まで来てよかった~!!!

 

映画の方に入る。

1986年10月期から4クールにわたって放送されたTVシリーズから派生した「あぶない刑事」。

舘ひろし&柴田恭兵の、令和じゃ絶対アカンことを平気でやっちゃう、横浜港署の問題児コンビの活躍が、

これまでの刑事ドラマの概念をぶち壊し、再放送の度に新たなファンを獲得し、

人気に後押しされ、続編のTVシリーズや、7本映画を製作してきた。

 

2016年公開の「さらばあぶない刑事」で、問題児コンビが定年退職してひとまず幕を下ろしたが、

コロナ禍を乗り越えたことと、シリーズの生みの親であるセントラル・アーツ代表の黒澤満の逝去により、

再び日本を熱くさせようと、満を持しての劇場版最新作が公開。

もちろん、問題児コンビを引っ掻き回す浅野温子や、いじられ担当の仲村トオルも健在。

それに加え、新たなキャストも投入し、新しい息吹を吹き込んでくれた。

昭和、平成、令和と3つの時代を駆け抜けてきた「あぶない刑事」は、マジでヤバかった!

 

警察官を定年退職した鷹山敏樹(舘ひろし)と大下勇次(柴田恭兵)は、

ニュージーランドで探偵事務所を開業したものの、度重なるトラブルで営業できなくなり帰国し、

公安委員会の許可を得て、かつての地元である横浜で探偵事務所を開業した。

その客人第1号として来たのが、長峰彩夏(土屋太鳳)。

彼女を産んで消えた母親を探してほしいと依頼したが、次第に巨大な陰謀に巻き込まれていくことに。

 

かつてセントラル・アーツに所属し、現在はフリーの近藤正岳プロデューサーが音頭を取り、

テレビシリーズでメガホンをとった経験がある原隆仁監督の息子で、

バベルレーベル代表の原廣利監督が、初の劇場用映画を手掛けており、

テレビシリーズで「あぶない刑事」の根幹を作った大川俊道&岡芳郎の脚本を活かしてんなと感じたわ。

先人が作り上げてきた歴史へのリスペクトを感じた。

しかも、横浜フィルムコミッションの全面協力により、横浜市内でロケを敢行。

見ているだけで、横浜の空気を感じたわ。

 

その一方で、定年退職後の警察官の生き辛さも描いており、

銃器の所持ダメ、危険な運転ダメ、余計な詮索ダメと、タカ&ユージにとってはがんじがらめやったわ。

この時点で「帰ってきた(元)あぶない刑事」とか、「あぶない探偵」にすべきとツッコミ入れるはずやったし、

タカ&ユージを地方公務員法(昭和25年法律第261号)第3条第3項第3号に則って、

神奈川県警の嘱託職員として、横浜港署に復帰するという手もあったのに・・・