この映画に限り、ポップコーンは映画を鑑賞してから! | ガンバボーイ2号のGuerrilla Radio

この映画に限り、ポップコーンは映画を鑑賞してから!

イオンシネマ京都桂川でのダブルヘッダー2発目は、「Ryuichi Sakamoto | opus」。

 

 

 

まず、日本国に、坂本龍一という偉大な音楽家がいたことを誇りに思う。

昨年3月に逝去するまで、放射能治療に頼らない闘病生活を実践し、生きることを諦めなかった姿勢は、

多くのファンを共感させた。

奇しくもコロナ禍でライブの開催が制限された以前に、病にやられた体では2時間のライブを行うこと自体無謀。

いずれ自分も逝ってしまうだろうと、何らかの形でライブを実現させたい想いから、

内縁の息子である空音央監督のもと、優秀なスタッフが集結し、

自ら「日本で一番音のいいスタジオ」として評したNHK放送センターの509スタジオを8日間借り切り、

カスタマイズされた長年の相棒であるヤマハ製のグランドピアノ1台だけでスタジオライブを敢行。

教授の人生の歩みを反映させた20曲を選曲し、まさに「THIS IS IT」な神選曲やったわ。

 

それに先立ち作中から「Merry Christmas, Mr.Lawrence.」のライブ動画がYouTubeにUPされており、

 

その指使い、息遣い、気迫が、全曲に渡って、ドルビーアトモスの音響から伝わってきたわ。

映像がモノクロだったのも、このスタジオライブが高尚なものに昇華したわ。

この映画は、音のいい映画館で見た方がいい。

ドルビーアトモスのほか、109シネマズのSAION、テアトル系のodessaでも公開され、

音の違いを比較するのも良し。

 

なお、この作品は、2時間にわたり、静寂感が漂うピアノソロが展開された、

音に関してかなりデリケートな作品です。

一般公開に先立ち、先行公開された109シネマズプレミアム新宿では、

1日1回「食べ物持ち込みNG回」が設定されたくらいですから、ポップコーンに代表される食品類は御法度。

飲み物も、日本茶、ミネラルウォーター、スポーツドリンクを推奨し、

(ちなみにワタクシは、ポカリスエット900mlだけで2時間を乗り切った。)

1回のゲップで場を台無しにする炭酸飲料や、排尿を促すカフェインが入ったコーヒーと紅茶は御遠慮願いたい。

以上!