今シーズンのポヤトス体制は「防御こそ最大の攻撃」
明治安田J1リーグ2024
第9節
(埼玉/はれ/41377人)
浦和レッズ 0<0-0/0-1>1 ガンバ大阪
後半33分<G大阪>坂本
Jリーグ開幕から2ケ月、ここへ来て参加チームの明暗がくっきり出てきた。
今回戦う両チームも、昨年は浦和レッズの4戦全勝で、
”浦和フーリガン”どもは、ガンバ大阪に「J2大阪!」コールの罵声。
この日も、”浦和フーリガン”は5連勝して意気揚々と行きたかったが、
当の浦和レッズ、大変なんです~!
前任者のマチェイ・スコルジャが家庭の事情で1年で退任し、ペア・マティアス・ヘグモが就任したが、
一気に弱体化し、鉄壁の守備を誇っていたショルツ&ホイブラーテンコンビが、相方の負傷離脱で、
急遽ガンバ大阪からDF佐藤瑶大を補強した。
一方のガンバ大阪は、佐藤瑶大や川崎フロンターレに移籍した山本悠樹が抜けたものの、
昨シーズンの反省を踏まえ、積極補強で現状維持を実現。
ふたを開けてみたら、今シーズンのガンバ大阪を象徴するような戦いやったわ。
中谷&三浦のセンターバックコンビに、ダワン&鈴木の新ドイスボランチ。
GKに一森、左サイドに黒川が入って、ネタ・ラヴィや半田がベンチに入ってなくても、
クオリティが安定しているのが不思議なくらい。
(一方、半田が抜けた右サイドに福岡が入っているのが不安なんですけど~!)
前半は守備が安定していたものの、相手の守備が堅かったせいか決定力に難あり。
後半は辛抱の守備から、相手守備陣の「ザルの穴」を見つけたかのように、
MFウェルトンの重戦車ドリブルでこのままイクのか?!と思わせての、
中央でオフサイドラインに引っかからない位置にいたFW坂本に低弾道クロスを上げ、
そのFW坂本が躊躇なく一閃でズドンと決め、2試合連続ゴール。
この後、相手に仕事をさせず、ガンバ大阪のウノゼロ逃げ切り勝ち。
前節のvsサガン鳥栖戦で、「防御こそ最大の攻撃」を実践し、勝利への執念を取り戻したことで、
これがポヤトス体制2期目のガンバ大阪を象徴するかのようでした。
この「防御こそ最大の攻撃」、長谷川健太体制下の2014年でも実践され、
J1復帰1年目での国内三冠(J1リーグ、天皇杯、リーグカップ)達成という離れ業を実現させたものの、
一部サポからは、「『超攻撃のガンバ』らしくない」と批判が殺到したからね。
この後の日程、次のルヴァンカップ、vsFC琉球戦から、
一癖も二癖もある難敵が続きますが、「防御こそ最大の攻撃」を実践すべし。