
時代は変わった。この男はどうか。
1日放送のカンテレ製作・フジテレビ系列、
「カンテレ開局65周年記念ドラマ特別企画 GTOリバイバル」を見た。
反町隆史演じる、元暴走族の型破り教師・鬼塚英吉が約四半世紀ぶりに帰ってきた!
藤沢とおるの週刊少年マガジン(講談社)連載作を原作にしたこのドラマは、
(2014年よりヤングマガジンに移して最終章「パラダイスロスト」が連載されたが、現在宙ぶらりん状態。)
1998年7月期の”火10”枠で放送され、反響を巻き起こし、
反町隆史が作詞も手掛けた主題歌「POISON」もミリオンヒットを記録。
担任を請け負ったクラスの訳ありな生徒たちも、後に大ブレイクしたことで話題に。
あれから四半世紀、時代は令和に移り変わり、
学校で起こる問題も徐々に巧妙かつエスカレートしており、
そこに、平成のグレートティーチャーがどう立ち向かうかが見もの。
「神様のカルテ」「法廷遊戯」の深川栄洋監督がメガホンを取ります。
しがないバイクの配達員で生計を立てている鬼塚英吉(反町隆史)は、
かつて、聖林学苑高等学校の中途採用による教諭を務めたが、
破天荒な行動で、さまよえる生徒たちの心を開き導き続けたが、
生徒の親や、内山田教頭(中尾彬)ら同僚の教諭の顰蹙を買い、3ヶ月でクビに。
職を転々とし、バイクの配達員として働いている現在。
ある日、かつての教え子で、現在は文部科学省の官僚である菊池善人(窪塚洋介)からオファーされ、
村井国雄(池内博之)、渡辺マサル(山崎裕太)、吉川のぼる(小栗旬)と再会。
懐かしさに浸る暇もなく、こちらも鬼塚の教え子で、
鬼塚に感化され私立相徳学院高校の野球部監督になった依田ケンジ(徳山秀典)のスパルタ指導が、
SNSで拡散され大炎上してしまう事態になり、その投稿者が暴露系インフルエンサーを名乗る”裁ノカ笑”。
この”裁ノカ笑”は、ささいな詮索で私立相徳学院高校の教師や生徒を晒しており、
”裁ノカ笑”って、相徳学院高校の中にいるんじゃないかと察した鬼塚は、
同校3年1組の副担任に臨時採用されることに。
90年代末期の破天荒な行動も、今じゃコンプライアンスに反してアカンようだが、
その時のやり方をそのままやったり、懐かしさに浸るんじゃ物足りないので、
2012年~2014年までEXILE AKIRAが、トレードマークのひげをそってまで鬼塚英吉になりきった、
”10年代”版「GTO」(2012年7月期&2014年7月期)で脚本を担当した山岡潤平が、
(山岡潤平は、藤沢とおるのもう1つの代表作である「仮面ティーチャー」のドラマ版も手掛けていた!)
藤沢とおるや、週刊少年マガジン編集部とのディスカッションを積み重ね、
時代を反映させた、暴露系インフルエンサー探しの学園サスペンスの要素を盛り込みアップロードさせたことで、
見ごたえがあったわ。
こんなん見せられたら、定年退職後のタカ&ユージを描いた、
「帰ってきたあぶない刑事」が楽しみになってきたわ。
フジテレビ系列の連続ドラマで、唯一のカンテレ担当枠は、関西広域局だからできることを積極的にやっている。
関東広域局での不自由さから解放されているから、
「GTO」だったり、「エルピス」だったり、記憶に新しい「春になったら」が製作されたんだよね。
年1ペースで日テレ系”日10”枠でドラマを製作している読売テレビと、
”日10”枠がなかなか波に乗り切れない朝日放送テレビは、
テレビドラマとは何たるかを「GTOリバイバル」で学べ!カブロン!