クドカン×サダヲが化学反応を起こす、80年代後半の常識、令和の非常識。 | ガンバボーイ2号のGuerrilla Radio

クドカン×サダヲが化学反応を起こす、80年代後半の常識、令和の非常識。

冬ドラマ。

今回はTBS系金曜ドラマ「不適切にもほどがある!」。

 

 

2021年1月期の「俺の家の話」以来に、宮藤官九郎が金曜夜10時代に返ってきた。

今回は2019年度NHK大河ドラマ「いだてん」以来に、

クドカンとは長年の”戦友”である阿部サダヲを主演に迎え、

80年代の典型的な熱血オヤジが、令和にタイムスリップするというトンデモコメディ。

他局のバラエティ番組で、令和では非常識である昭和の常識を取り上げたコーナーがあり、

それを地で行くドラマになるんじゃないかなと。

 

物語は1986年から始まる。

一人娘の純子(河合由実)を男手一つで育てている小川市郎(阿部サダヲ)は、

指導がスパルタな昭和の体育教師。

野球部の顧問も務め、「地獄のオガワ」と恐れられている。

ここんとこ、純子が非行に走り始め、”ニャンニャン”しちゃうのではないかと心配。

 

ある日、市郎はいつものようにタバコを吸いながら、バスで帰宅中、ついウトウトしてしまう。

目を覚ましたら、パンツが見えそうな丈のスカートをはき、

耳からうどん(ワイヤレスヘッドホン)を垂らした女子高生が乗車。

その姿に違和感を覚え指摘する市郎だったが、次々と乗車してきた乗客たちに、

車内でタバコを吸っていることを糾弾され、口論に。

逃げるようにバスを降りた市郎が目にしたのは、

見たこともない異様な格好をする人々と、何となく変わっている景色だった。

 

あれ?なんか変だぞ?

そう、市郎は2024年の東京にタイムスリップしていたのだ。

昭和と令和を行き来する、時をかけるオヤジの冒険が始まった。

 

この作品には 不適切な台詞や喫煙シーンが含まれていますが

時代による言語表現や文化・風俗の変遷を描く本ドラマの特性に鑑み

1986年当時の表現をあえて使用して放送します

 

という冒頭にこのテロップを入れなきゃいけないくらい、

マニアックなワードが飛び交い、80年代を象徴する流行がポンポン飛び出て、

こんなドラマ、80年代をリアタイしたクドカンにしか書けないと!

クドカンの思想を、大人計画でも、グループ魂でも”戦友”として戦っている阿部サダヲがスピーカー役となり、

面白さを増幅している。

最大の焦点は、市郎と同じく令和から昭和にタイムスリップした、

向坂サカエ(吉田羊)&向坂キヨシ(坂元愛登)親子。

この手のタイムスリップモノって、未来人は過去の出来事に干渉することができないのが定説。

過去の出来事に干渉することで、未来に大きな変化が出てきて、下手したら環境悪化してしまうのに。

これは最終回まで見ないと!