![](https://kamuy-movie.com/assets/img/ogp_image2.jpg)
「オソマ」の件(くだり)、思わず白目。
日曜日、休日の朝は早い。
早朝からなんばに赴き、TOHOシネマズなんばのIMAXスクリーンで、
山﨑賢人主演の「ゴールデンカムイ」を鑑賞。
書店員が選ぶマンガ大賞(2016年)を受賞した野田サトルの週刊ヤングジャンプ(集英社)連載作が、
「HiGH&LOW THE WORST」の久保茂昭監督で実写映画化。
原作漫画が壮大なスケールと独特の世界観を構築しているがゆえに、実写化不可能と言われたが、
映画の「キングダム」シリーズや、「ONE PIECE FILM RED」の黒岩勉のシナリオと、
アニメ版と同じ、やまだ豊によるスコア、
そして、映画の「キングダム」シリーズを手掛けたクレデウスが制作プロダクションを務めたこともあり、
原作漫画へのリスペクトを込めた実写映画が実現した。
明治末期。
二百三高地の死闘から帰還し、北海道に来た元陸軍兵の杉元佐一(山﨑賢人)は、
ある目的のため、砂金採取に精を出していたが、
砂金採取を見ていた酔っぱらいの後藤竹千代(マキタスポーツ)の口から、重要な話がポロリと。
”のっぺら坊”がアイヌの一族がかき集めた膨大な量の金塊を独り占めし、北海道のどこかに隠したと。
唯一の手掛かりは、脱獄囚24人の体に刻まれた刺青で、集めれば金塊の在処が。
そんな折、野生のヒグマの襲撃に遭遇した杉元は、アイヌ民族の少女、アシㇼパ(山田杏奈)に助けられる。
アシㇼパは自分の父親が”のっぺら坊”に殺されたことから、利害関係が一致し、共に行動することに。
同じころ、北海道制服を目論んでいる第七師団の変態中尉・鶴見(玉木宏)と、
明治政府に復讐するために行動に打って出た脱獄囚の1人である土方歳三(舘ひろし)も、
莫大な量の金塊を狙っていた。
今回の実写映画はコミックス冒頭3巻分で、物語の全体像をつかむにはう~んと首をひねり、
「紅桜篇」と「新選組動乱篇」しか実写映画化しなかった「銀魂」みたいに、
中途半端で尻ずぼみになるんじゃないかと。
だが、クレデウスの松橋真三プロデューサーが、
「世界で勝負できるエンターテインメント」を目指したと豪語しており、
丁度、実写映画化の企画始動が、原作漫画の完結後という絶好のタイミングで、筋立てがトントン進み、
明治末期の小樽や、アシㇼパのコタン(村)のオープンセットも完璧。
民族差別につながらないように配慮したアイヌ民族の文化の徹底。
3DCGでリアルに作られたヒグマや神の狼の動き。
「キングダム」シリーズでの経験を活かした、キャスト陣のキャラクターづくりとアクション。
全てが本気で作られたのも頷く。
しかも、IMAXで観たら、映像と音響で没入感を与えてくれたわ。
その一方で、完璧を求めすぎたがゆえに、
作中に欠かせぬ「オソマ」(アイヌ語で「ウ●コ」の意味)の件(くだり)で思わず白目剥いてもうたわ。
多分、続編が作られると思うので、台詞で「チ●ポ先生」が出たら白目剥くと思う。