令和でジブリイズムやってみたら・・・ | ガンバボーイ2号のGuerrilla Radio

令和でジブリイズムやってみたら・・・

橋本英郎引退試合の余韻に浸ったまま、夜は109シネマズ大阪エキスポシティのIMAXスクリーンで、

「屋根裏のラジャー」を鑑賞。

 

 

 

 

長編第1作「メアリと魔法の花」から6年。

短編オムニバス「ちいさな英雄」を経て放つ、スタジオポノックの最新作は、

スタジオジブリ時代、中核的役割を果たした百瀬義行が、

「ニノ国」以来に長編アニメ映画の監督を務めたこの作品。

A・F・ハロルドの児童文学「The IMAGINARY(邦題:ぼくが消えないうちに)」を原作に、

現実と空想が交錯する世界で展開される、人間には見えない大冒険を描いています。

 

閉店を決めた本屋の娘、アマンダ(CV:鈴木梨央)と仲良くしている少年、ラジャー(CV:寺田心)。

ラジャーは他の人たちには見えない、アマンダが想像の世界で作った想像の友達(イマジナリ)。

ところがある事件が原因で、ラジャーが徐々に消えていく中で、

怪しげな猫・シンザン(CV:山田孝之)に連れられ、たどり着いたのは、

大人になるにつれ忘れ去られた想像たちが身を寄せ合って暮らすイマジナリの街。

そこで、イマジナリが避けられない、残酷な現実を目の当たりにしてしまう。

 

「思い出のマーニー」を最後に、スタジオジブリは長編アニメーション映画の製作から撤退。

(だが、今年公開の「君たちはなぜ生きるか」で復活。)

その後、西村義明プロデューサーが、スタジオジブリを退社し、新たに設立されたスタジオポノック。

ジブリイズムを継承したド直球の「メアリと魔法の花」から、6年ぶりに放つ長編アニメーション映画最新作。

新たな取り組みとして、デジタルで陰影をつけるなど、デジタル加工率高めに設定。

リアリティと空想を交錯させた世界、こりゃデジタルにしか出せないと感心しつつ、

ジブリ作品を見慣れた方からは、毛色の違いを感じているんでしょうね。

 

実はこの映画、昨年夏に公開され、東映配給の「ONE PIECE FILM RED」とぶつけようとしたが、

コロナ禍での制作進行に遅れが出てしまい、下手すれば会社存続の危機に陥るも、何とか完成にこぎつけた。

それでこんな毛色の違いが出ている作品になるわけやわ。

で、この「屋根裏のラジャー」、ジブリ作品を見慣れた方は、頭を空っぽにしてから鑑賞した方が無難。