主人公の闇落ちは何を意味するのか。 | ガンバボーイ2号のGuerrilla Radio

主人公の闇落ちは何を意味するのか。

秋ドラマ。

今回はTBS系”金10”枠「フェルマーの料理」。

 

 

Jリーグ下部組織のリアルを描いた「アオアシ」の週刊連載と並行して、

月刊少年マガジン(講談社)で連載中の小林有吾の同名漫画を、

特撮ヒーロードラマ出身の高橋文哉&志尊淳主演で実写ドラマ化。

 

料理は匙加減で大きく味が変わる。

 

優秀な数学者になる夢を断たれた天才数学少年が、2つ星レストランのオーナーシェフに料理の腕を見込まれ、

共に料理界の頂点を目指すという、新感覚の料理エンターテイメント。

旧ジャニーズ事務所性加害ショックで、ジャニタレの起用が避けられていく中で、

潜在視聴率が不透明な2人の起用は、吉と出るか凶と出るか。

 

名門校のヴェルス学園高等部に特待生で通う自転車屋の長男坊・北田岳(高橋文哉)は、

数学オリンピック選考会で、ライバルの圧倒的な実力に現実を思い知り、

自分は偉大な数学者になれないと悟り、人生初の挫折を味わう。

現実に打ちのめされたまま、バイト先の学食で岳は、何気なく賄いでナポリタンを作った。

しかも調味料の量やフライパンの温度など、精巧なまでに計算しつくされ、完璧な味に仕上がっていた。

それを偶然にも、学食を訪れた2つ星レストランのオーナーシェフ・朝倉海(志尊淳)が声をかけ、

その味に衝撃を受けた。

海は岳にナポリタンを振舞い、岳も海のナポリタンに衝撃を受けた。

 

その日の晩、同級生の生の魚見亜由(白石聖)から「退学命令が出ている」と岳に連絡が入る。

数学オリンピックを辞退したことが、西門理事長(及川光博)の逆鱗に触れ、

退学処分の上、奨学金の全額返済を強要してきた。

 

父・勲(宇梶剛士)のためにも、退学は回避しなければならない岳に、

海はある提案を出した。

今度、自分のレストランで、西門理事長が貸切ってパーティを開く。

その席でメインディッシュを創れと。

 

ここ近年のTBSドラマに見られる、大逆転展開が、「フェルマーの料理」でも見られたね。

「半沢直樹」で堺雅人をサポートする立場だった及川光博が、

まさかの「倍返し」を喰らわされた立場に立たされたことが傑作やったわ。

この1クール、岳の緻密な計算に裏打ちされた料理が毎回出ると思うと、完璧な飯テロやん!

ワイを空腹にさせる気か!ドアホ!

 

一番気になったのは、冒頭の2024年。

岳が海を蹴落とし、厨房の独裁者へと闇落ちしてしまう。

何で闇落ちしてしまうのか気になるわ。