「警察倒産」。マジで笑えない。 | ガンバボーイ2号のGuerrilla Radio

「警察倒産」。マジで笑えない。

秋ドラマ。

今回は橋本環奈主演のカンテレ製作・フジテレビ系”月10”「トクメイ!」。

 

 

このドラマ、オリジナル脚本の刑事モノですが、よくある刑事モノではありません。

日本国では少子高齢化が進み、これに伴い税収が減少。

このままいったら、2050年には警察組織が財政破たんを起こしてしまい、治安維持が困難に。

このドラマは、橋本環奈演じる警視庁から派遣された特別会計係が、

お荷物所轄の警察署の警務課に入り、お財布にメスを入れるという、トンデモコメディである。

しかも、警務課の上司役に、橋本環奈の扱いには慣れている佐藤二朗。

曲者だらけの刑事課には、沢村一樹、松本まりか、徳重聡、前田拳太郎、JP。

まさに、登場人物全員、曲者だらけといっても過言ではない。

 

懸念される財政破たんへの対応策として、所轄署の経費削減の特命を受けて、

警視庁から万町署警務課に特別会計係として赴任した女性警官の一円(はじめ まどか/橋本環奈)。

万町署で経費削減の対象となったのは、かねてから捜査費の使い方を問題視されていた刑事課。

強行犯係係長の湯川哲郎(沢村一樹)は、

器物損壊、情報屋への金品授受、使途不明の車両費や交通費など、万町署を財政ひっ迫に追いやった元凶で、

まずは刑事課強行犯係からメスが入ることとなり、捜査雑費の20%削減に、強行犯係から大ひんしゅく。

そんな中、近隣の大学構内で殺人事件が発生してしまう。

 

警察の捜査も国民の血税から。

今の警察官はそういった意識が薄れており、ここにメスを入れる事を題材にしたのが、

これまでの刑事ドラマとは毛色が違う。

同時期に放送をスタートする「相棒」とは毛色が違って、クセスゴになりそう。

お金にうるさい特命会計係を演じる橋本環奈の几帳面っぷりにマジ噴いたし、

彼女と敵対する刑事課の面々も、クセがスゴかったわ。

ただ、内容が、宮藤官九郎の脚本作と、福田雄一の監督作のハイブリッドで、既視感がね・・・

 

「警察倒産」をフィクションの世界で留めたらあかん。

いずれ現実でも起こるから。