
「大逆転」とはこうゆうもんだ!
秋ドラマ。
今回はTBS系”日9”枠「下剋上球児」。
鈴木亮平が「TOKYO MER」以来に、日曜劇場に帰還。
今回は「アンナチュラル」「MIU404」「石子と羽男」を生み出し、令和のTBSドラマをけん引している、
新井順子プロデューサー&塚原あゆ子監督が、初めて日曜劇場枠を担当。
10年連続県大会初戦敗退で、県内で一番対戦したくない野球部として悪名を轟かせた、
三重県立白山高校野球部が、2018年県大会優勝、全国高校野球選手権出場を果たすまでを描いた、
菊池高広のノンフィクション「下剋上球児」(カンゼン)を原案に、奥寺佐渡子がアレンジを施した奇跡の実話。
そこには、”オールド・ルーキー”の高校教師の情熱が背景にあったことを。
2018年夏、全国高校野球選手権三重県大会である高校が下剋上を起こし続け、決勝戦までコマを進めた。
そこに至るまでは、2016年まで遡ることに。
三重県立越山高校は、所謂三流高。
そこで社会科の教諭を務める南雲脩司(鈴木亮平)は、
古典の教諭で野球部の顧問兼監督を務めるも、定年を間近に控えた横田(生瀬勝久)から、
野球部の顧問兼監督を引き継いでほしいと懇願され続けるも、オファーを固辞しつづけてきた。
この高校の野球部は、1人の部員を除き、全員がやる気のない幽霊部員だらけ。
脩司は生徒や保護者からの信頼が高く、人望は高いので、形だけでも継いでほしいと懇願されるも、
妻の美香(井川遥)との時間を大事にしたいことから拒んできた。
4月、越山高校に赴任してきた家庭科の山住香南子(黒木華)は、
脩司と一緒に野球部を強くしたいと意気揚々で、スポーツで実力がある中学生を受験前から勧誘。
地元の有力者・犬塚(小日向文世)の孫で、名門クラブチームのエースだった犬塚翔(中沢元紀)が、
強豪・星葉高校の受験に失敗し、滑り止めで越山高校に入学することに。
なし崩しで野球部の手伝いを受けた脩司は、次第に・・・
大学まで野球を続けたものの、怪我が原因で野球を辞め、
大学卒業後スポーツジム勤務のトレーナーとして就業するも、教諭の夢が捨てきれず、
32歳にして教育学部に再入学し、36歳で教諭になった男の生き甲斐がドラマティックで、
出演するたびに、特別なトレーニングや肉体改造をやってきた鈴木亮平からしたら、
昨年10月期のカンテレ・フジテレビ系「エルピス」でのニュースキャスターにつづいての、
”普通”の役柄に驚くばかり。
星葉高校野球部の監督で、脩司の恩師だった賀門(松平健)との確執も気になるが・・・
ワタクシはこのドラマで危惧すべき点がある。
それはイケメン勢をそろえ、映画もヒットした2008年4月期”土8”枠「ROOKIES」とダブることかな。
こちらは森田まさのりの同名漫画を原作としているフィクションですが、
「下剋上球児」の越山高校野球部は、不良率はないに等しいものの、「ROOKIES」を地で行く弱小野球部。
鈴木亮平の熱血監督っぷりが、「ROOKIES」での佐藤隆太演じる川藤とダブることに、
いずれ既視感が出ると反感を招きかねないわ。
ま、ブーブー抜かしているヤツは、日本のテレビドラマを見下していると言っても(嘲笑)
「お前、何のために視聴してるんだ」とか「お前はテレビドラマを知らない」と抜かすがな(嘲笑)