
時代は変わってもテーマは普遍的。
秋アニメ。
今回は「キャプテン翼 シーズン2 ジュニアユース編」(テレビ東京系)
言わずと知れたサッカー少年のバイブルである高橋陽一の代表作「キャプテン翼」。
現在はグランドジャンプ増刊キャプテン翼マガジン(集英社)で「ライジングサン」編を連載中で、
「アオアシ」に努力、「ブルーロック」に超人(無茶?)を植え付けた伝説のサッカー漫画。
これまで4度もテレビアニメ化されてきたが、
4度目のアニメ化となった2018年4月期から4クールの前作は、
連載当時は当たり前だったが、令和の今ではアウトなことが多かったせいで、初の深夜枠で放送され、
今回は過去3度のテレビアニメシリーズでも手掛けなかったジュニアユース編を、
2018年版をベースに初のテレビアニメシリーズとして製作。
監督が「遊☆戯☆王5D’s」「ピプノシスマイク」の小野勝巳。
シリーズ構成が2018年版の第1シリーズも手掛けた冨岡淳広。
アニメーション制作は「ウマ娘プリティーダービー シーズン2」「シャインポスト」のスタジオKAI。
南葛中と東邦学園の同時優勝で幕を閉じた全国中学生サッカー大会のあと、
大空翼(CV:三瓶由布子)は、同時優勝の代償として左足を負傷し、自宅で療養中。
同じころ、ドイツ・ハンブルグに留学中の若林源三(CV:鈴村健一)は、
若き皇帝カール・シュナイダー(CV:福山潤)の威力に何もできなかった。
ちなみに、原作漫画ではハンブルグは東ドイツ(ドイツ民主共和国)に属し、
ハンブルグ育ちのカールが、西ドイツ(ドイツ連邦共和国)のバイエルンに移籍したことが、
裏切り行為だとして糾弾されたが、1990年の冷戦終結で統一され、ドイツ連邦共和国に。
大空翼不在のまま、ジュニアユース日本代表の合宿が始まり、
日向小次郎(CV:佐藤拓也)の活躍もあってか、高校生相手でも無双ぶりを発揮していた。
第1話を見て、原作漫画の連載期間が1981年~1988年ということもあり、
(次に連載された「ワールドユース編」は1994年~1997年。)
それぞれの価値観にズレが出るのではないかと思われたが、
スマートフォンが登場するなど、修正されていてて、違和感を感じさせない。
あくまで物語の舞台が「現代」だということを理解してほしい。
年代なんて気にすんな!
ツッコんだら負けだぞ!
その分、原作漫画の持つテーマは、今でも不偏だってこと。
「シャインポスト」ではアイドルアニメなのに手描きでライブパートを描いたスタジオKAIの作画クオリティは、
高橋陽一のタッチをアニメで完全再現しており、遺憾なく発揮。
2018年版の前作でもオープニング主題歌を歌ったジャニーズWESTが、
ジュニアユース編でも主題歌を担当し、その主題歌となる「AS ONE」を聴いて、もう魂が振るえたし、
最初のテレビアニメシリーズの主題歌となった「燃えてヒーロー」をエンディングテーマでカバーしているのも、
1983年から1986年まで放送された最初のアニメシリーズと、
オリジナル版の歌手、沖田浩之へのリスペクトを感じたわ。
本命中のド本命登場で、Jリーグコラボまたやってくんねぇかな~
(前回は2021年、原作漫画連載40周年を記念し、Jリーグの全てのカテゴリーでコラボグッズを販売。)