不死はつらいよ。 | ガンバボーイ2号のGuerrilla Radio

不死はつらいよ。

もう秋アニメの季節ですね。

今回は「葬送のフリーレン」(日テレ系)を。

初回は「金曜ロードショー」枠を使って、初回4話分をパッケージングして放送し、

翌週は毎週金曜日の夜11時に。

 

2021年度の書店員が選ぶマンガ大賞を受賞した、

週刊少年サンデー(小学館)連載作が満を持してのアニメ化。

 

(C)山田鐘人・アベツカサ/小学館

 

日本テレビがここ最近、アニメコンテンツに異常なまでの力を入れ始め、

最近では、スタジオジブリを子会社に収めたことが記憶に新しい。

その日テレのアニメコンテンツ強化の核となるのが、金曜夜11時代に新たなアニメ枠「フラアニ」を創設。

その第1弾として「葬送のフリーレン」を連続2クールでアニメ化。

「ぼっち・ざ・ろっく!」の斎藤圭一郎を監督に迎え、

実は日テレの子会社であるマッドハウスがアニメーション制作を。

「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」のエヴァン・コールによる劇伴も優れている。

 

勇者・ヒンメル(CV:岡本信彦)

エルフ・フリーレン(CV:種﨑敦美)

戦士・アイゼン(CV:上田燿司)

僧侶・ハイター(CV:東地宏樹)

この4人からなる勇者パーティは、10年をかけた冒険の末、魔王を打ち倒し、

世界に平和をもたらした。

千年以上生きるエルフのフリーレンは、ヒンメルたちとの再会を約束し一人旅に出る。

 

あれから50年後、フリーレンはヒンメルのもとを訪れる。

50年前と変わらないフリーレンとは対照的に、年老いて絶命の時を迎えたヒンメルを見て、

フリーレンは悟った。

これまで“人を知る”ことをしてこなかった自分を痛感し、それを悔いるフリーレンは、

ハイターの弟子・フェルン(CV:市ノ瀬加那)、アイゼンの弟子・シュタルク(CV:小林千晃)と共に、

“人を知るため”の旅に出る。

 

一言申し上げておこう。

不死はつらいよ。

エルフのフリーレンが共に旅してきた仲間は、人間。

人間誰だって歳を取る。

やがて年老いて死を迎える。

だが、”人”を知らなかったフリーレンは、不死のエルフ。

仲間が1人1人、年老いて死んでいく様を見て、己の未熟さを知る。

フリーレンは、仲間の弟子2人を伴い、”人を知るため”の旅に出ていくという、

おちゃらけたラノベ作品のアニメより、あっさりしていて、こりゃ書店員も納得するなと。

「よふかしのうた」「古見さんは、コミュ障です。」「舞妓さんちのまかないさん」と並ぶ、

週刊少年サンデー編集部に起こった”市原(武法)の乱”の成果がいい方向に出てんなと。

 

初回は「金曜ロードショー」枠を割いて異例の2時間スペシャルで放送され、

次回は夜11時から30分の放送ですが、裏番組が強力すぎ。

関西地区では金曜夜11時代、「探偵!ナイトスクープ」の独壇場ですから、崩すのは難しいでしょうね。

 

この「葬送のフリーレン」、日テレの動画サブスクサービス・Huluで独占配信されると思ったら、

各種動画サブスクサービスでも配信されるんだよね。

その中には、Paravi(TBS・テレ東)を吸収したU-NEXT、

テレ朝系のTELASAとABEMAプレミアム、フジテレビ系のFODといった、他局系も入っているんだよね。

最新話無料見逃し配信も、TVerだけでなく、テレビ朝日とサイバーエージェントの協業放送局・ABEMA、

CS放送もテレ東系のAT-X。

Hulu、新規加入者数が頭打ちでいっぱいいっぱいだもんな~