これが角界の”リアル”。
盆休みを見越して、先月末にネットフリックス再加入。
その理由がこのドラマを見るため。
「サンクチュアリ 聖域」。
ネットフリックスのオリジナルドラマ作品であるこのドラマシリーズは、
「ザ・ファブル」「めんたいぴりり」の江口カンが監督を務め、
江口監督とは「ガチ☆星」以来となる金沢知樹の書き下ろし脚本で、神事の格闘技、大相撲のリアルを描く。
「HIGH&LOW」シリーズにモブキャラで参加した一ノ瀬ワタルが、元不良の力士に扮し、
一躍ブレイクを果たしたんだよね。
北九州市でグレた生活を送っていた札付きの不良、小瀬清(一ノ瀬ワタル)。
実家は母親が巨額の借金を作り、父親は長年営んでいたすし屋を借金返済のために畳んでも、
母親の不倫癖は解消されず、苦しんでいた。
いわば家庭崩壊である。
そんな清の腕っぷしの強さを、猿将親方(ピエール瀧)が買い、東京の猿将部屋に入門、力士になることに。
まさに角界の”リアル”が、残酷なまでに描かれ、
普段なら、「これありえへんだろ!」「コンプライアンス的に問題だろ!」とツッコミ入れ放題。
ネットフリックスが国内のオリジナルコンテンツ制作拠点として長期の賃貸契約を結んでいる、
世田谷区砧の東宝スタジオに作られた猿将部屋は、美術スタッフの仕事が冴えわたっていたわ。
主演の一ノ瀬ワタルは、もともとキックボクサーだったが、
三池崇史監督からスカウトされたことを機に俳優に転身。
現在の体格になったのは、池松壮亮主演の映画「宮本から君へ」で、
怪力の元大学ラグビー部部員を演じるにあたり、33キロも増量し、巨漢キャラを作り上げた。
この「サンクチュアリ」も、1年間のフィジカルトレーニングと、
元力士の維新力浩司の相撲講習を受け、力士の肉体を作り上げた。
この甲斐があって、俳優業で成功を収めるようになったんだよね。
納得やわ。
もう、こんなドラマ、制約の関係で地上波では放送し辛い。
ネットフリックスには、表現の自由が約束されている。
ドラマ畑出身の関係者が次々とテレビ局を退社し、どっとネットフリックスに流れてきているのがわかるわ。