
「ムトゥ」以上に日本人に愛されているのがわかるわ。
この週末は朝から2日連続で映画館通い。
何でかって?
観に行く映画が共に上映時間3時間だから。
精神疲労度を考慮し、朝から観に行くことに。
まず、29日はイオンシネマシアタス心斎橋まで赴き、今更ながら「RRR」(吹替)を鑑賞。
「バーフバリ」シリーズで、コアな映画ファンのハートをつかんだS・S・ラージャマウリ監督の最新作で、
昨年10月の公開から口コミで広がり、”見る極楽浄土”映画の「ムトゥ 踊るマハラジャ」を越え、
日本で公開されたインド映画の興行収入記録をまだ更新中の「RRR」。
正直、上映時間3時間、テルグ語についていくのが大変やし、
本編ではインターミッション(休憩)のアナウンスがあるのに、3時間ノンストップ。
結果スルーしたんですが、今月28日より杉田智和、日野聡をはじめとする豪華声優陣による、
日本語吹替版の拡大公開が決定し、何を今更ながら、観に行くことにしました。
基本的には、1920年代、英国領下のインドにて、
(「非暴力」を掲げたマハトマ・ガンジーが、インド国民会議の一員としてインド全土を旅していたのもこの時代。)
姪っ子を英国政府総督夫妻に連れ去られたゴーンド族の不屈の男、ビームと、
反乱分子の弾圧に全力を傾ける、英国政府のイケメン警察官、ラーマが、
デリー中心部のガンジス川に取り残された少年の救助で意気投合したことがきっかけに、親友の契りを交わす。
それが後の”事件”で衝突することを知らずに・・・
まさにエンタメてんこ盛りの内容で、これぞ王道ボリウッド映画だと感じました。
主演の二人、N・T・ラーマ・ラオ・Jr.と、ラーム・チャランのありえへんレベルの活躍、まさに・・・
超人
の一言に尽きますね。
ボリウッドの本気を感じたVFXのカット数と、7.1chステレオの半端ない音圧が、観る者を釘付けにし、
3時間の上映時間を感じさせない、飽きさせない構成に、流石やと!
心から、映画館で最高の映画鑑賞体験をするに相応しい作品に出会えたと思いました。
「ムトゥ 踊るマハラジャ」では、応援上映の先鞭であるマサラスタイルでのイベントが相次いで開催され、
(タミル・ナードゥ州ではこのスタイルが常識。)
これが新しい映画鑑賞のスタイルとして受け入れられ、観客動員数を押し上げた。
「RRR」では、日本の時代劇にも通じるような作風とテーマが、日本人の心を鷲掴みにしたんでしょうね。
さらに、日本語吹替版の公開で、日本での配給元であるツインの懐はウハウハでしょうな。