【考察コラム】地方の「KICK OFF!」から見て思った傾向。
昨年10月の5県から先行放送し、
この4月からは(先行5県を含む)合計30の道県及び地域で放送がスタートした、
Jリーグ主導のサッカー情報番組ブランド「KICK OFF!」。
ワタクシはMBSテレビ製作・関西ローカルでの「KICK OFF!KANSAI」を視聴しつつ、
YouTubeのJリーグ公式応援番組チャンネルでも、各地の「KICK OFF!」ブランド番組をチェックしている。
(だが、TBSテレビ製作・関東ローカルでの「KICK OFF!J」は配信されず・・・)
4月からの放送から3ヵ月が過ぎ、地域それぞれの個性を出しておりますが、
ここで傾向が浮き彫りになったので、考察してみた。
【元Jリーガーが進行役を務める傾向】
初心者でもわかりやすいサッカー番組を心がけるために、
元サッカー日本代表や元Jリーガーが進行役を務めるケース。
◆KICK OFF!KANSAI(製作:MBSテレビ)
FIFAワールドカップ(TM)に2大会連続出場したサッカー日本代表経験者で、
セレッソ大阪をはじめとする5クラブを渡り歩いた大久保嘉人がMCを担当。
クラブ対抗タイムサバイバルでは、選手個々のプレーをチェックしていて、納得の内容。
◆KICK OFF!TOKAI(製作:メ~テレ)
こちらは東海地方に縁がないのに、起用された中澤佑二がMCを担当。
名古屋グランパスやFC岐阜の所属選手をゲストに迎え、深掘り対談したり、
東海地区で活躍する女子チームや高校チームに赴いて、サッカー上での悩みに応えたりしている。
◆KICK OFF!TOYAMA(製作:富山チューリップテレビ)
2010年~2015年(途中佐川印刷京都へ期限付き移籍)にカターレ富山に在籍していた森泰次郎がMC。
「目指せサッカー王国TOYAMA」では、日本とドイツのキッズコーチライセンスを持つ森泰次郎らしく、
独特の目線で、地域からサッカー普及に努めていてて、見ごたえがあった。
【キッズチャレンジ企画がある傾向】
未来のJリーガー、サッカー日本代表を目指すキッズたちのチャレンジ企画もあるケース。
◆KICK OFF!MIYAGI(製作:東日本放送)
「地域対抗!ターゲット300」では、仙台市を中心とした宮城県全域をホームとしたベガルタ仙台らしく、
地域のサッカーキッズとベガルタ仙台の選手がタッグを組んで、地域対抗でキックターゲットに挑戦。
おらが町のアピールに一役買っている。
◆KICK OFF!IWATE(製作:岩手朝日放送)
かつてエロ詩吟で一世を風靡し、今は岩手に移住した天津・木村卓寛がレギュラー出演しているこの番組。
「未来のじぇじぇJ」コーナーでは、県内のスポーツ少年団がドリブルテクニックとキックターゲットで競い合う。
過去には部員が足りないスポーツ少年団のもとに、いわてグルージャ盛岡の選手が訪問するサプライズも。
余談だが、番組公式サイトでは、
ほとんどの「KICK OFF!」ブランド番組でテーマソングとして使用されている、
木梨憲武&ナオト・インティライミの「GIANT KILLING」のフルバージョンが。
はよPVをYouTubeにあげんかい!
◆KICK OFF!KUMAMOTO(製作:テレビくまもと)
昨年10月の先行スタートからロアッソ熊本を熱烈応援しているこの番組。
「ロアッソからの宿題」コーナーでは、ロアッソ熊本の選手から出されたリフティング動画に、
視聴者が挑戦し、ツイッターに投稿する企画があり、どのキッズも巧モノ!
【生放送で新鮮な情報を届ける傾向】
「KICK OFF!」ブランドの番組の中には生放送で放送しているものがあり、
思わぬサプライズがあることも。
◆「KICK OFF!HIROSHIMA」(製作:広島ホームテレビ)
サンフレッチェ広島アンバサダーを務める”森崎兄弟”の弟・森崎浩司がMCを担当。
サンフレッチェ広島の選手やOBが生出演し、週末に行われた試合を振り返る。
現在の指揮官であるミヒャエル・スキッベ監督が生出演したことも!
◆「KICK OFF!SHIZUOKA」(製作:静岡第一テレビ)
「KICK OFF!」ブランドの原点といえる静岡ローカル番組が復活。
在静4クラブの情報を中心に、静岡のサッカー情報を発信したり、試合日にはデーゲームの速報も。
最近では試合が終わった後のIAIスタジアム日本平から生放送も敢行。
◆「KICK OFF!YAMANASHI」(製作:山梨放送)
日曜夕方の「YBSスポーツ&ニュース 山梨スピリッツ」内と、月曜夕方の「YBSワイドニュース」内の2本編成。
ヴァンフォーレ甲府の情報はもちろんのこと、なでしこリーグ2部のふじざくら山梨も取り上げるなど、
中田英寿を生んだ県らしく幅広く手掛けている。
【聞き上手のインタビュアーがいる傾向】
サッカー情報番組らしく、該当地域のJクラブの選手の素顔に迫ったインタビューを取り上げているのも特徴。
大抵は製作局のアナウンサーが務めることが多い。
◆KICK OFF!FUKUOKA(製作:テレビ西日本)
テレビ西日本の高木晴菜アナウンサーが、アビスパ福岡とギラヴァンツ北九州、
それぞれの選手の素顔に迫った企画を積極的に行っており、好感度が高い。
一番だったのは、ギラヴァンツ北九州の選手御用達の大衆食堂を高木アナが訪問した回が秀逸!
◆KICK OFF!SANIN(製作:日本海テレビ)
日本海テレビの神岡遼アナウンサーが、ガイナーレ鳥取の選手の素顔に迫ったトークが好き。
地方のJ3クラブという環境の不自由さを、いかに楽しくエンジョイするか、選手個々の答えがとてもいい!
これも個性だってことを思い知るはず。
◆KICK OFF!AKITA(製作:秋田朝日放送)
スタジオパートは秋田朝日放送の金井鉄馬アナウンサーが務めることが多いが、
選手とのトークパートでは同じく秋田朝日放送の中島千歩アナウンサーが取材に赴き、
ブラウブリッツ秋田の選手の特色を引き出している。
【クセがスゴいレギュラー陣がいる傾向】
番組進行役の中には、クセがスゴいレギュラーがいることもあり、
真面目なサッカー番組を目指しているのに、バラエティ番組と化してしまっている。
◆KICK OFF!MIYAZAKI(製作:テレビ宮崎)
主にテゲバジャーロ宮崎を取り上げている番組で、番組進行役のテレビ宮崎アナウンサーが・・・
オカファーエニス豪
日本人とナイジェリア人のハーフで、名前だけでもクセがスゴい!
◆KICK OFF!SHUNSHU(製作:テレビ信州)
松本山雅と長野パルセイロ、そして、長野パルセイロレディースの情報を取り上げているこの番組。
番組MCの下嶋兄は、峰竜太&海老名美どり夫妻の長男、ジャニーズ事務所所属歴あり、
帝京高校サッカー部所属経験ありで、経歴のクセがスゴい!
◆KICK OFF!YAMAGUCHI(製作:山口朝日放送)
熊本県民テレビ時代はロアッソ熊本を取材していた、山口朝日放送の八谷英樹アナウンサーがMCを担当。
いたって、主にレノファ山口を取り上げている普通のサッカー情報番組ですが、
番組の締めでの、「キックオフヤマグチ!」と八谷アナがサッカーボールを蹴るシーンのクセがスゴい!
いかがでしょうか。
どの番組でも個性を出しており、いかにおらが町のチームで推し活を展開してもらおうと必死。
たまにはYouTubeのJリーグ公式応援番組チャンネルをチェックしたまえ。
公式応援番組チャンネルってことは、テレビ埼玉製作の「REDS TV GGR」や、
テレビ神奈川製作の「キックオフFマリノス」&「ファイト!川崎フロンターレ」、
MBSテレビ製作の「ガンバTV 青と黒」もUPしてくれたらいいなと。
違法動(ry