
全てはスタローンに倣って。
土曜日は「戦場のメリークリスマス」だけではなく、ミナミでダブルヘッダー。
心斎橋パルコにあるイオンシネマシアタス心斎橋で「クリード 過去の逆襲」を鑑賞。
シルベスター・スタローンが生みだした「ロッキー」シリーズの”新章”として、
ロッキー・バルボアのライバルであり親友であったアポロ・クリードの隠し子、
アドニス・クリードの軌跡を追ったシリーズの第3作。
今回、シルベスター・スタローンはプロデュース業(と「ロッキー」シリーズ原案)に専念し、
アドニスを演じるマイケル・B・ジョーダンが、主演だけでなく、初の監督業にチャレンジ。
シルベスター・スタローンが売れない自分に重ねて脚本を執筆しブレイクの兆しを作った「ロッキー」で、
ロッキーがアポロにリベンジを果たした「ロッキー2」で監督業に挑み、成功を収めたことに倣い、
今回は主演俳優自らメガホンを取り、日本の少年漫画からアイデアを拝領し、
IMAXカメラで没入感ある映像を作り上げた、シリーズ最終章にふさわしい作品に仕上がってた。
今回ライバル役で出演したジョナサン・メジャースは、
「ロッキー3」に登場したミスター・T演じるクラバー・ヤングを彷彿とさせたわ。
ダメージの蓄積で体がボロボロになり、ヘビー級統一世界王者のまま現役を退いたアドニス・クリード。
引退後はボクシングジムのオーナーとして手腕を発揮し、
シンガーの妻と、聾啞者の娘と一家水入らずの生活を過ごしていた。
そんなアドニスの前に、20年前の”事件”で服役していた幼馴染のティムが出所して姿を現した。
全てはアドニスに対する復讐のために。
この作品は、引退から3年のブランクを得て、再びリングに上がる決意を決めたアドニスの再起を描いており、
これこそが「ロッキー」シリーズのテーマである、どん底から這い上がる勇気の大切さを訴えるには十分。
試合のシーンは迫力があり、映像表現も優れているだけでなく、
7.1chデジタル音響の「.1」の部分からくる圧が半端なかったわ。
また前作「炎の宿敵」に登場したドラゴJr.が再登場したのイイね!