
どれだけのクラブが、「セーフガーディング宣言」を守っているか。それが問題だ。
29日、Jリーグは新たな取り組みを提唱した。
この「セーフガーディング宣言」で思い起こされるのが、今から12年前、浦和レッズで起こった事件。
現在、湘南ベルマーレに所属している岡本拓也の悪ふざけに、
同僚である原口元気(現:シュトゥットガルト=ドイツ)がキレて暴力を起こし、
倒れた岡本拓也に蹴りを入れて、左肩関節を脱臼させるケガを負わせる事件が起こり、
結果、原口元気は1週間の謹慎処分が下された。
チームのコーチ陣がカバーしきれなかったことも問題を悪化させる原因に。
この「セーフガーディング宣言」は、誰もがお互いを受け入れ、安心して前向きに取り組むことができ、
ピッチの内と外で、人の成長と模範的な振舞いを勧めるサッカー環境を設けるとのことで、
スピーディーな対応を取っていれば、先の悪ふざけ逆ギレ事件なんて起こらなかった。
サッカークラブは歯車の集合体。
人間関係が良好だと、歯車はスムーズに回るが、選手の入れ替えで歯車がかみ合わなかったり、
歯車のサイズの大きさに違いが出ると空回り。
即ち、日本人と外国人、若手とベテラン、高卒・大卒と下部組織上がり、都会育ちと地方出身者、
コンスタントに出場する選手と監督の好みに合わない選手、
器用貧乏の選手と特定のポジションに固執する選手、普通の人とバイセクシャル・・・
様々なタイプの人間同士、トラブルなく進めることが大事ってこと。
同じ目標に進もうとしてんのに、トラブルのせいで台無しになるから。
問題を放置していたら、Jリーグの魅力、サッカーの魅力を損ないかねないからね。
でも、今シーズン参加している60クラブのうち、
「セーフガーディング宣言」を守っていないクラブはどれだけいるんでしょうかね?