
「バットマンvsスーパーマン」に続くイデオロギーの戦い。
日曜日、MOVIX八尾まで「ブラックアダム」(吹き替え版)を鑑賞。
SMTメンバーズの割引クーポンが有効期限切れ寸前のため、消費するためにまた八尾に赴いた次第です。
日本ではディズニープラスでの配信になった「ジャングル・クルーズ」の、
”ザ・ロック”ドゥエイン・ジョンソンと、ジャウマ・コレット=セラ監督が再びタッグを組み、
ワーナーブラザーズの鉄板コンテンツ、DCコミックス発のアンチヒーローを映画化。
ドゥエイン・ジョンソンの風貌と、破壊神キャラが見事にマッチし、
アンチヒーローというより、”俺様ヒーロー”の感じが出てたわ。
5000年前、はるか古代から文明を築いてきたカーンダック。
テス・アダムは暴君に家族を殺された後、魔術師シャザムから得た能力(ちから)を使い、
暴君に復讐してしまうが、能力の悪用を危惧した魔術師シャザムはテス・アダムを封印する。
現在のカーンダックは、インターギャングに支配され、自由を奪われていた。
大学教授のアドリアン・トマズは、財宝発掘のために訪れた遺跡で、
インターギャングの兵隊に囲まれてしまい、危機一髪のところで、床に書かれた復活の呪文を唱え、
破壊神テス・アダムが復活し、インターギャングの兵隊を完膚なきまでに一掃。
破壊神テス・アダムの復活を受け、ヒーロー組織のジャスティス・ソサエティ・オブ・アメリカは、
ホークマン、ドクター・フェイト、アトム・スマッシャー、サイクロンをカーンダックに派遣。
テス・アダムと対峙することに。
原作では体は大人、心は子供のヒーロー、シャザムに立ち憚る最恐のヴィランとして君臨しているが、
プロデューサーも兼務したドゥエイン・ジョンソンの怪演も手伝ってか、
ブラックアダムことテス・アダムの破壊神ぶりをみて、スカッとしちゃったわ。
悪は地獄に送りつける、その点だけはブレてねぇなぁと。
この作品は、ブラックアダムとインターギャングの抗争だけでなく、
ブラックアダムと、ジャスティス・ソサエティ・オブ・アメリカの、イデオロギーの戦いも描かれていて、
2016年公開の「バットマンvsスーパーマン」以来に、DCコミックスがヒーロー同士の対立を扱ったなと。
DCコミックスのヒーローは、アメリカ最強を象徴するようなキャラクターが多いがゆえに、
互いの正義と思想が衝突し、イデオロギー抗争が起こりやすい。
DCヒーロー大集合映画となった「ジャスティス・リーグ」があんまり盛り上がらなかったのも、それ故に。
今後ブラックアダムは、DCヒーローの代表格であるバットマンとスーパーマンと融和されるのか、
そして、シャザムと衝突してしまうのか。
ドゥエイン・ジョンソンがプロデューサーも兼務したせいで、方向性が危うくなるかもな。