
令和の「けいおん!」になれるか。
秋アニメ。
今回は「ぼっち・ざ・ろっく!」(TOKYO MX、MBSなど)
まんがタイムきららMAX(芳文社)で連載されているはまじあきの同名4コマ漫画を、
多くの深夜アニメを手掛けているCloverWorksの手でアニメ化。
吉田恵里香が多くのエピソードをうまくつなげて1本30分のアニメに仕立てて、
監督・斎藤圭一郎、キャラクターデザイン兼総作画監督けろりらと、
共に初のTVシリーズの大役を担うクリエイターが集結。
(C)はまじあき/芳文社
極度の人見知りで、ギターに目覚めた主人公の少女がバンド活動を始める、
まんがタイムきららグループ伝説の4コマ漫画「けいおん!」を彷彿とさせる・・・と思われたら大間違い。
メンバー全員が一癖も二癖もありで、うまくいくかどうか不安・・・
陰キャ少女の”ぼっちちゃん”こと後藤ひとり(CV:青山吉能)は、
自分でも輝けそうなバンド活動に憧れ、父親が使っていたエレキギターを演奏することにしたが、
友達が誰一人もいないため、一人で1日6時間ギターの練習に打ち込みすぎたせいで、
気が付いたら、中学生らしい中学生生活が過ごせず、友達が一人も出来ないまま高校生になっていた。
いわば引きこもり一歩手前。
ある日“結束バンド”でドラムをやっている伊地知虹夏(CV:鈴代紗弓)に声をかけられ、
ベースの山田リョウ(CV:水野朔)、ボーカル&ギターの喜多育代(CV:長谷川育美)と共に、
サポートメンバーとして入ってほしいと言われた時から、ひとりの日常が変わっていくことに。
第1話の方ではBパートで、ひとりが段ボールに入って、
下北沢のライブハウス・STARRYのステージに立って演奏するシーンが妙にシュールさを醸し出していてて、
いかにもまんがタイムきらららしいなと。
原作者のはまじあきは自身の趣味を活かし、「けいおん!」を意識してバンド活動ものを描こうと、
この作品を描くことにしたが、
軽音部が舞台の「けいおん!」と差別化を図るため、
主人公が所属する”結束バンド”を、下北沢のライブハウスでの活動を柱とした。
しかも、リサーチも徹底的で、下北沢のライブハウス・STARRYのモデルになった、
下北沢・SHELTERも全面協力に応じてくれたこともとても大きい。
今後は”結束バンド”がどんな方向に転ぶか、
それは10月期TBS系”火10”ドラマ「君の花になる」をはじめ、
テレビドラマの脚本も多く手掛けるようになった吉田恵里香の構成次第。
うまく行けば、令和の「けいおん!」になるかも。
ここでトリビア。
週刊少年マガジン(講談社)で連載された「キスアンドクライ」の作者、日笠希望は、はまじあきの実妹。