この3時間、バットマンが人間臭いヒーローであることを思い知る。
ワタクシはドコモ歴が長い故、
プレミアムクーポン(所謂福利厚生)でシネコン各社のクーポンを購入して映画を観ている。
ワタクシが保有している1枚の109シネマズのクーポンが今月いっぱいということで、
思い切って109シネマズ大阪エキスポシティに赴いた所存です。
予約で出遅れてしまい、109シネマズ会員は追加料金無料のプレミアムシートが取れず、
この日は、一般席の最後尾をとった。
だってここのIMAX GTテクノロジー、スクリーンがバカでかく最後列から見た方がベスト。
ここのIMAX GTテクノロジーで見たのは、「ザ・バットマン」(字幕)。
言わずと知れたDCコミックス発のアメコミヒーローが、「猿の惑星」21世紀版のマット・リーヴスの手でリブート。
ロバート・パティンソンが、ブルース・ウェイン以上のブルース・ウェインを演じており、
王道アクションだけにとどまらず、知能犯リドラーとの謎解きバトルも展開され、
上映時間3時間の長丁場だけど、109シネマズのポップコーン、Lサイズ1つでは足りなかった位、満足。
(それにしても、109シネマズのポップコーン、コスパ悪すぎ!)
犯罪多発地帯のゴッサムシティで、実業家として名を馳せているブルース・ウェインは、
両親を殺害されたことで、悪を憎み、苦行を乗り越えて得た超人的な身体能力と折れない心、
そして、莫大な財力で生み出されたハイテクアイテムを駆使するダークナイト、バットマンとして、
夜に暗躍し、凶悪犯を懲らしめ続けていた。
そんな中、知能犯リドラーと名乗る者が、権力者を標的に犯行を起こし続け、警察やブルースを挑発。
この過程で、ゴッサムシティに埋もれている悪事があぶり出されてしまう。
この作品は、クリストファー・ノーラン監督の「ダークナイト」トリロジー以上に濃厚で、
没入感のある映像と、ジェットエンジンの轟音まで再現させてくれる音響で、
IMAXのスペックを上手に使ってんな~と感じさせてくれたわ。
バットマンだけでなく、キャットウーマン、ペンギン、そして、リドラーが登場し、
謎解きの過程で、観客に「正義」とは何かを問いかける、見ごたえのあった映画でしたね。
この映画では、ブルース・ウェインが、バットマン以前に、1人の人間であることを描いており、
最初からスーパーマン、ワンダーウーマン、シャザムみたいに超能力なんて備わっていない、
全人格を注入してまでも、悪を憎み、
その執念で、苦行を乗り越え、努力を重ね続けて得た超人的な身体能力と、
ハイテクアイテムやハイテクマシンを開発できる財力を持った、人間臭いヒーローを描いている。
ヴィランからは血も涙もない非常なヤツとして忌み嫌われているが、血も涙も流す。
この3時間は、バットマンが人間臭いヒーローを説明するには十分。
クリストファー・ノーランの「ダークナイト」トリロジーや、ティム・バートン版「バットマン」、
はたまた「ジャスティス・リーグ」世界でも、ブルース・ウェインの人間性について全然触れてなかったからね。
いくら名作でも、マスターピースが欠けてちゃ物語は成立しないってこと!