
スピルバーグが見せた色彩へのこだわり。
朝からの大阪マラソンの喧騒をよそに、ワタクシは久々に心斎橋パルコ(大丸心斎橋店北館)にある、
イオンシネマ・シアタス心斎橋へ。
ワタクシがお気に入りの最前列寝そべりシートで鑑賞。
この日はTOHOシネマズもシネマイレージウィークで1200円均一が行われたが、
ワタクシも、ワタシアタープラスのクーポンが期限切れ間近ということで、ここを選んだ次第です。
ここで見た映画は、スティーブン・スピルバーグ監督初のミュージカル映画、「ウエスト・サイド・ストーリー」。
言わずと知れたハリウッドの生きる伝説、スティーブン・スピルバーグが、
1961年に映画化されたブロードウェイミュージカルを、60年の時を越えて2度目の映画化。
レナード・バーンスタインが手掛けた名曲揃いのスコアをアップデートし、
あえて1961年版を意識せず、ウクライナ系ユダヤ移民一家の子として生を受けたスピルバーグ監督が、
古き良き1950年代のニューヨークへの思いを織り込んだことで、
異なるマイノリティの衝突が後を絶たない現代社会への警鐘を出していると見たわ。
戦争の傷がまだ残り、リンカーンセンターの建造が進む、1950年代末期のニューヨークのウエストサイド。
プエルトリコ系の移民で組織された”シャークス”と、アイリッシュ系の移民で構成された”ジェッツ”。
貧困や差別に不満を募らせた若者たちは同胞の仲間と結束し、各チームの対立は激化していった。
”シャークス”のリーダー・ベルナルドの妹・マリアは、ある夜のダンスパーティーで、
”ジェッツ”の元リーダー・トニーと出会いひかれあうことに。
この禁断の出会いが、両チームを混迷に陥らせることになろうとは。
7.1chにアップデートされた数々の名曲が圧を生み、観客に迫り、心を揺さぶらせてくれる。
さらに色彩にもこだわりを見せており、コダックのイーストマンカラーを再現させたことで、
デジタルでは描写できない色彩を上手に生んでいる。
これがスピルバーグ監督のこだわり。
IMAXやドルビーシネマで見る選択肢もあったんだけど、
あえて映画鑑賞の質を高めたシアタス心斎橋で見るのもええかもな。