「鬼プレス、敗れたり」を実現させたロドリゲス監督の作戦勝ち。
JFA&J.LEAGUE PREMIUM MATCH
FUJI FILM SUPER CUP 2022
(横浜日産)
川崎フロンターレ(J1王者) 0<0-1/0-1>2 浦和レッズ(天皇杯優勝)
前半7分<浦和>江坂
後半36分<浦和>江坂
ゼロックス社の提携解消で、屋号が「富士フィルムビジネスイノベーション」に変更になったことに伴い、
日本サッカー界の開幕を告げるスーパーカップも、名称が新しくなった。
今回の対戦カードは、”鬼プレス”でJ1リーグを独走した川崎フロンターレと、
積極的な戦力の入れ替えを敢行した天皇杯優勝チームの浦和レッズ。
両チームとも積極補強でアップデートしたとあって、チームとしての完成度が大きく問われるが、
フタを開けてみたら、浦和レッズが相手のお株を奪うハイプレスを敢行し、
「鬼プレス、敗れたり」を完遂させた。
決め手になったのは、FWユンカーの欠場で機転を利かせた”ゼロトップ”戦術。
”ワントップ”のMF明本と3枚のアタッカーが相手守備陣に圧をかけ、
川崎フロンターレの守備陣に仕事をさせなかった。
一方、昨シーズンにおけるバケモノ級の活躍を見せた川崎FWレアンドロ・ダミアンには、
岩波&ショルツのCBコンビが徹底マークし、機能不全に陥れた。
また、浦和レッズは、”浦和フーリガン”から目障りだった選手を次々と排除した一方、
もうじき開幕なのに、FWの補強が進んでいなかったこともかえってプラスになり、
リカルド・ロドリゲス監督はあえてハイプレスでの”ゼロトップ”戦術を選択したことが功を奏した。
何らかのアクシデントが起こらない限り、
浦和レッズは、本命・川崎フロンターレを大きく脅かしてくれる対抗馬になるでしょうね。
(事実上、ここ近年のJ1リーグは本命不在でしたから・・・)