
「DCU」は日曜劇場の新たな挑戦。
快作を連発しているTBS系日曜9時の日曜劇場枠。
1月期は最大のチャレンジに挑みます。
それが、昨年4月期の「ドラゴン桜(第2シリーズ)」に続き、
阿部寛が主演を務める「DCU(Deep Crime Unit)」。
このドラマは、警視庁第4機動捜査隊を描いた2020年7月期金曜ドラマ「MIU404」や、
緊急救命車を描いた昨年7月期日曜劇場「TOKYO MER」のように、
日本において、ありそうでなさそうな架空の部署を扱ったオリジナル作品で、
海上保安庁に創設された「潜水特殊捜査隊」、わかりやすく言うと、手錠を持ったダイバーチームの活躍を描き、
TBSが、ハリウッドにパイプを持つ世界的なコンテンツ制作・配給会社大手のケシェット・インターナショナルと、
カナダのコンテンツスタジオ、ファセット4メディアとタッグを組み、
日本のテレビ局がハリウッドのコンテンツ制作会社と組んで放つ、世界規模のチャレンジに挑みます。
阿部寛と共にハリウッドに挑む共演陣も心強い面々ばかり。
横浜流星、山崎育三郎、高橋光臣、中村アン、趣里、佃典彦に加え、
春風亭昇太、岡崎体育、土佐兄弟の土佐有輝といった曲者も参戦。
海上保安庁全面協力の下、「水は嘘をつかない」を信条に持つベテランダイバーの戦いが始まります。
2022年、海上保安庁に「潜水特殊捜査隊」、通称「DCU」が創設された。
島国日本において海や河川で発生する事件の解決や、水際からやってくるテロなどからの防衛。
いわば、手錠を持ったダイバーによる、水際捜査に特化したエキスパート集団だ。
50歳を迎えたベテランダイバーの新名正義(阿部寛)を隊長に、
海保のエリート・西野斗真(高橋光臣)、女性初の潜水士である成合隆子(中村アン)、
そして、15年前、海難事故に遭われ、正義に救われた瀬尾陽生(横浜流星)が編成された。
DCUは海上・水中だけではなく陸上の捜査権限も与えられることになったのだが、
そのことが警察関係者との間に溝を生んでいた。
そんなDCUに創設からいきなり事件が。
群馬県のダム湖で、数日前に上陸した大型台風によりダム湖内の水流が変わり、
ある人物の頭骸骨の破片が発見されたのだ。
警察には手が出せない水深100メートルというダム湖の水底を新名たちが潜水捜査すると、
そこには思いもよらない景色が広がっていた。
第1話は、釜めしが自慢の食堂の話も盛り込み、サスペンスの要素も盛り込んで、
硬派なエンターテイメントに昇華させたことが大きい。
TBSはありそうでなさそうな架空の部署を扱うドラマを、単なるエンターテイメントに終わらず、
日本を安全面でよくする提案をドラマで発信していると思うよね。
「MIU404」の第4機動捜査隊は警察官の働き方改革。
「TOKYO MER」の救命救急車は災害やテロ発生時、すぐにオペが行えるようにする特殊車両。
そして、「DCU」の潜水特殊捜査隊。
「水は嘘をつかない」を信条に、海はもとより、湖、池、プールでも捜査する。
発想力には脱帽モノですね。