
手描きがかえって新鮮に思えた。
秋アニメ。
今回は「境界戦記」(テレビ東京、MBSなど/配信はバンダイスピリッツYouTubeチャンネルなど)
「機動戦艦ナデシコ」「宇宙戦艦ヤマト2199」などを手掛けたアニメ制作会社、ジーベック(映像制作部門)が、
2019年にサンライズ傘下に入り、サンライズ、バンダイナムコピクチャーズに続く、第3のスタジオ、
サンライズビヨンドとして再出発し、初めて手掛けるテレビオリジナル作品。
サンライズビヨンドの取締役で「蒼穹のファフナー」シリーズの羽原信義が監督を務め、
シリーズ構成に「怪物事変」の木村暢、キャラクターデザインに「東京リベンジャーズ」の大貫健一を迎えた。
「ガンダム」シリーズと「コードギアス」を足して2で割った展開やなと。
西暦2061年。
経済政策の失敗や少子高齢化によって破綻した日本に対し、
経済援助や治安維持を目的として4つの世界主要経済圏が介入する。
その結果勃発した、日本列島を舞台とした「境界戦」と呼ばれる国境紛争を経て、
日本は彼らによって分割統治され、日本人は隷属国の人間として虐げられる生活を送っていた。
また、日本は各経済圏によって投げ入れられたアメインと呼ばれる人型特殊機動兵器が闊歩する、
世界の最前線ともなっていた。
16歳の少年、椎葉アモウ(CV:佐藤元)は、アメインのジャンクパーツを集めて、
遭難時に見つけた廃工場で、アメイン・ケンブを整備する日々を送っていた。
ある日、アモウは山の中で自立志向型AI・ガイ(CV:藤原夏海)を拾い、廃工場に持って行った。
翌日、アメインのジャンクパーツ集めが、オセアニア連合の軍人にばれ、アモウはテロリスト認定されてしまう。
理不尽な行為にいら立つアモウを見たガイは、アモウにケンブを起動するように命じた。
ガイのユニットをケンブにセットし、ケンブが起動した。
ある意味、リアルロボットアニメの類に入るんじゃないかな。
2061年の日本の設定を見て、現状が反映されているなと。
このアニメのスゴさは、ロボット同士の戦いを、手描きでやっちゃったってことかな。
70年代、80年代のロボットアニメは手描きが主流だったが、
制作現場がデジタルに移行、3DCGを2D化できる環境が整ったことで、
手描きアニメーターの”職人芸”が披露できなくなった。
コストはかなりかかったけど、クオリティが高かった。
工業デザイナー・奥山清行率いるKEN OKUYAMA DESIGNのアイデアが取り入れたアメインのデザイン、
破壊力パネェと感じたわ。
”20年代”に放つ手描きロボットアニメ「境界戦記」を見て、
手描きの良さがわかったと思った。