
「スカーレット・ネクサス」は「ガサラキ」並みの難解レベル。
7月期アニメの話。
最初は「スカーレット・ネクサス」。
(TOKYO MX、サンテレビなど/配信はdアニメストアなど)
「閃光のハサウェイ」が(非映画コンテンツ扱いとしては)異例のメガヒットを記録している、
「機動戦士ガンダム」シリーズで知られるサンライズが、
同じバンダイナムコグループ傘下のバンダイナムコエンターテインメントとタッグを組み、
同時期にリリースされたPS4&PS5用テレビゲームと、
それを原作としたテレビアニメで展開されるメディアミックスプロジェクト。
(C)BNEI/SUNRISE
TVアニメシリーズの方では、
「ダンボール戦記」シリーズでキャラクターデザインを手掛けた西村博之が初のTVシリーズ監督を務め、
(ちなみに事実上の初監督は、90年代後半にリリースされたOVA「シャーマニックプリンセス」。)
シリーズ構成に「アイカツ!」「妖怪ウォッチ」の加藤陽一と、「スーパーカブ」の根元歳三。
アニメーションキャラクターデザインは西村博之監督と、「ファイ・ブレイン」の伊藤裕次が担当。
OPテーマがTHE ORAL CIGARETTES。
作風は・・・スタッフのこれまでのキャリアを覆すくらいの、ダークさが漂ってました・・・
内容としては、新暦(ういれき)2020年が舞台。
”超脳力”なる機能が拡張された人間によって、あらゆることがコントロールされる世界を舞台に、
成層圏から降下し、人間の脳を狙う「怪異」との戦いが展開されます。
このTVアニメシリーズの主人公は、2人の怪伐軍隊員、
ユイト・スメラギ(CV:榎木淳弥)と、カサネ・ランドール(CV:瀬戸麻沙美)。
幼い頃、家族が「怪異」の襲撃に遭い、怪伐軍に助けられたユイトは、
志願兵として特訓の末、晴れて怪伐軍隊員に。
一方のカサネは、訓練校を首席で卒業したエリートで、
義理の姉であるナオミ(CV:西明日香)とともに、怪伐軍に入隊したんですが、
以前より、赤い糸の夢を良く見ていて、これが物語のカギになるのでは。
第1話では、入隊式早々、町中に「怪異」が降臨してきて、
ユイトの”脳力”である念力が発動し活躍したことで、難を乗り切ったんですが、
展開がね・・・難解。
この難解のレベルって、90年代後半に放送された「ガサラキ」並みかもな。
同じサンライズが手掛け、「装甲騎兵ボトムズ」の矢立肇と高橋良輔が再び組み、
リアルロボットアニメの原点回帰を目指したものの、全体を通して見ないと理解できない構造で、
リタイアした視聴者もいたくらいだ。
おそらく「スカーレット・ネクサス」も、全体を通して見ないと理解できないでしょうんね。