タイトルは「笑う故郷」だが、内容は真逆。 | ガンバボーイ2号のGuerrilla Radio

タイトルは「笑う故郷」だが、内容は真逆。

ちゃす。

久々の土曜休みで、おうちまたーりの最中っすわ。

ここで・・・

「アマゾンプライムビデオの会員見放題で見つけた、ワタクシがチェックし損ねた映画な話。」

2度目の緊急事態編第7弾はアルゼンチン・スペイン合作の「笑う故郷」(2016年/日本公開は2017年)。

東京千代田区神保町にある映画館、岩波ホールが設備更新工事を終え、2月6日より営業再開。

天井張り替えで耐震性を強め、換気機能を強化し、

ホール内のキャパシティを減らし、座席の前後感覚にゆとりを付けた。

これにより、営業再開第1弾の「モルエラニの霧の中」もリラックスした環境で鑑賞できますね。

 

で、今回取り上げたこの「笑う故郷」は、2017年9月に岩波ホールで公開された。

日本配給元のパンドラの創設30周年記念作品であるこの作品は、

「ル・コルビュジエの家」のガストン・ドゥプラットとマリアノ・コーン両監督が再び組み、

2016年のベネチア国際映画祭において、

主演のオスカル・マルティネスが主演男優賞を受賞した。

ノーベル文学賞を受賞したアルゼンチン人の小説家の40年ぶりの帰郷を描いたものですが、

人間のグロさを色濃く描いているんだよね。

 

アルゼンチン出身・カタルーニャ州暮らしの小説家ダニエルが、ノーベル文学賞を受賞。

だが、ダニエルは授賞式の席上で爆弾発言を言い、その場にいた列席者を凍り付かせた。

それが原因で、5年間干されたも同然で新作を発表せず、豪邸引きこもり生活。

ある日、40年間帰っていない出身地のサラスから、名誉市民を授与したいとオファーを受ける。

片田舎のサラスの人々にとって、ダニエルは田舎町が生んだセレブでしたが、本心は・・・

 

わかりやすく言うなら、吉幾三の「俺ら東京さ行ぐだ」のそのあと。

故郷に錦を飾る帰郷のはずが、村人から仕打ちに遭うというもの。

何もない田舎町を捨て都会に出た人間は、村に残した村人から見たらゲス。

なぜ自分が故郷を捨てたのかを痛感させられる、

タイトルの「笑う故郷」とは真逆の、笑えない笑い話やな。