久々に「NPBのプロ野球選手」として続けられる選手が出た。
↑放送に合わせてグランドジャンプ(集英社)で連載されている「ドラフトキング」とのコラボ動画が。
ワタクシは毎年年の瀬に放送されているTBS系「プロ野球戦力外通告 クビを宣告された男達」を視聴している。
プロ野球から離れているワタクシにとっては、
フジテレビ系「プロ野球珍プレー好プレー」と並び、ついつい見入ってしまうんだよね。
そして今年は、新型コロナウイルスの感染拡大の煽りが年末年始の番組編成をも襲い、
ここ2年は大みそかに放送していた「SASUKE」が29日に放送され、
毎年12月30日の「日本レコード大賞」の後すぐの放送が定着していた「プロ野球戦力外通告」も、
29日の「SASUKE」の後すぐに放送にまわされてしまった。
番組は12月7日、明治神宮野球場で合同トライアウトを受験する3人を密着するんですが、
今回、密着する選手は3人。
◆田原誠次(投手/前所属先:巨人)
甲子園出場経験はないが、高校卒業後は社会人野球の倉敷オーシャンズに3年所属後、
同じく社会人野球の伯和ビクトリーズに転籍し、第82回都市対抗野球の本戦に出場。
初戦の東京ガス戦でのピッチングが巨人のスカウトの眼鏡に叶い、
2011年ドラフト7位で巨人に入団。
2015年からは一軍の右の中継ぎとして、勝利の方程式につなぐ役割を果たすも、
ここ近年は低調な成績が災いし、11月2日に戦力外通告。
10歳の長男は「野球以外の職場に行ってほしくない」と願っていたが・・・
◆濱矢廣大(投手/前所属先:横浜DeNA)
こちらも社会人野球出身で、Honda鈴鹿での活躍が認められ、
2013年ドラフト3位で東北楽天に入団。
即戦力になるはずが、メンタルの波が激しく、思うような成果が挙げられず、
2019年のシーズン開幕直前に、交換トレードで横浜DeNAに移籍しても、
思うような成績がでないまま、11月3日に戦力外通告。
働き盛りの27歳、2人の子供がいるのに。
◆田城飛翔(外野手/前所属先:福岡ソフトバンク)
八戸学院光星高校時代は春夏の甲子園に出場の実績があり、
2016年の育成選手ドラフト3位で福岡ソフトバンクに入団。背番号は135番。
主に2軍のウェスタンリーグを主戦場とし、優れたパフォーマンスを見せるも、
一軍昇格がなく燻っており、今年育成契約の更新を打診されるも、
他球団での支配下契約を目指し、12球団合同トライアウトを受けるため、
11月18日に自由契約を選択した。(これは番組史上初のケースか?)
3人は12月7日、明治神宮野球場で行われる合同トライアウトに挑むことに。
今回は新庄剛志(48歳/最終所属先:北海道日本ハム)の参加が話題になったが、
新型コロナウイルスの感染拡大の煽りを受け、一般客を受け入れず、
観客席は球団及び受験選手の関係者のみに。
その3人の結果は・・・
◆田原誠次
巨人時代の後輩である村上海斗を空振り三振でとった後、
伊藤隼太(最終所属先:阪神)に右中間に二塁打を与えてしまい、
こちらも巨人時代の後輩である折下光輝を見逃し三振に抑え、2三振1被安打。
成績としてはまずまずでしたが、知人から九州の社会人チームからの打診が来たが、
翌日、チーム編成が終了していることを告げられ、
期限の5日間が過ぎても、現役続行の道を模索中。
◆濱矢廣大
友梨佳夫人とは親戚関係にある岩隈久志(今年で引退/最終所属先:巨人)が駆けつけ、
交際のきっかけになった球場でのトライアウトは、
楽天時代の戦友である中村和希と、巨人加藤脩平に続けて四球。
3人目のDeNA松井飛雄馬を追いこんだ末に足に死球と結果が出ず、終戦。
後日、19年オフに参加し好成績を残したメキシコリーグの関係者からオファーが来たり、
千葉の社会人クラブチームから入団オファーが来たり手ごたえをつかみ、
現在はメキシコリーグ挑戦に向けた練習をしながら、準備の日々を過ごしている。
◆田城飛翔
オファーがなかったら引退と不退転の覚悟で挑んだ今回のトライアウト。
シート打席で5打数1安打1死球とまずますの出来。
その姿勢がオリックスバファローズのスカウトの目に留まり、
12月18日に育成契約で移籍入団決定。背番号は127。
高卒3年目、選手人生これからだ!
今回は番組としては久々に、
晴れて「NPBのチームでプレーするプロ野球選手」の肩書がまだ付けられる選手が出たことにホッとした。
視察に訪れたスカウト担当やスコアラーは正直だね~って思ったわ。
もし、野球の道を絶たれても、サラリーマンに転向するのが主流になっているんですが、
ここ近年は、野球の原点である、英国発祥のクリケットに挑戦する者も出てきている。
TBSは再び「俺達はプロ野球選手だった」を久々に放送してほしい。
トライアウト参加者の「その後」が知りたくてしょうがないわ。
「ドラフトキング」
(C)クロマツテツロウ/集英社