現実の刑事の9割は引退まで拳銃を抜かない。
新型コロナウイルスの感染拡大の影響で撮影が中断し、
ようやく3カ月遅れで4月期ドラマが7月期ドラマ扱いとなって、次々と放送開始されます。
TBS系”金曜ドラマ”枠の「MIU 404」も、新型コロナウイルスの感染拡大の煽りを受けたドラマの1つ。
綾野剛と星野源が本格W主演。
しかも、「逃げるは恥だが役に立つ」「アンナチュラル」の野木亜紀子(脚本)&塚原あゆ子(主任演出)が、
本格刑事ドラマに挑戦というとあって、期待大ですね。
今回は実際に3つある警視庁機動捜査隊をサポートする架空の部署、第4機動捜査隊が舞台。
警視庁の”働き方改革”の一環として、第1~第3の機動捜査隊をサポートするだけでなく、
捜査一課の捜査のヘルプを行う。
ただし、勤務は24時間制で、次の当番勤務は4日後。
すなわち、街中で勃発する各事案に対し、24時間以内で対処するのが役割。
元捜査一課のエリートだった所轄勤務の志摩一未(星野源)は、
隊長の桔梗ゆづる警視(麻生久美子)に呼び出される形で第4機動捜査隊に異動することに。
ところが、人事トラブルからバディとなる隊員が見つからないという事態に。
やむを得ず、候補段階で落としていた奥多摩の交番勤務の伊吹藍(綾野剛)を急きょ招集し、
バディを組むことに。
一未は藍に関する情報を集めたが、かつての同僚からにとって、藍は腫物出物扱い。
ついに迎えた第4機捜任務初日、一未は藍と初対面し、ようやく出動となったが、
いきなり煽り運転を発見した藍は、野生モード突入で暴走し、
乱暴な運転で、一未、車酔い寸前に。
ところがここで終わらないのが「MIU404」。
一件の煽り運転から、殺人事件と老婆失踪事件へと発展することに。
とまぁ、最初からフルスロットルで飛ばしまくったこのドラマ。
”エリート気質”の星野源と、”野生のバカ”の綾野剛。
キャラクター的には、1月期の”金曜ドラマ”で放送した「病室で念仏を唱えないでください」での、
伊藤英明が演じた僧医・松本照円の良い所と悪い所を2人に振り分けたとちゃうかな。
この凸凹コンビ、抜群の破壊力を見せてくれます。
特に終盤のカーチェイスと、アレが。
しかも第1話のゲストが平野文。
アニメ「うる星やつら」のヒロイン、ラム役で知られる声優ですが、
ラジオDJ、ナレーター、エッセイストとしても活躍しています。
第1話の演出を務めた塚原あゆ子は、
アニメ「うる星やつら」が映像の世界に飛び込むきっかけになったとあって、
思い入れの強いキャスティングが実現したってことやね。
一話完結スタイルをとっているが、
エピソードの良し悪しで視聴者の興味が左右されないか不安なんだよね。
TBSにとっては、福澤克雄、土井裕泰に続く金の鉱脈を見つけたことで、
大博打に打って出たな。
ちなみにこの記事のタイトルは、「MIU404」の第1話を見た視聴者ならわかるでしょ!