今は亡き築地市場に思いを馳せて。 | ガンバボーイ2号のGuerrilla Radio

今は亡き築地市場に思いを馳せて。

巣ごもりGWも残り3日、あ~退屈やな~と感じているでしょう。

せめて、心が晴れるものをと東京の「食」にまつわる映画はどうでしょう。

新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急企画。

「アマゾンプライムビデオの会員見放題で見つけた、ワタクシがチェックし損ねた映画な話」。

第11弾は2016年公開の「TSUKIJI WONDERLAND」。

関東大震災で日本橋魚河岸が大打撃を受けた後の1935年に移転し、

(豊洲市場に移転する)2018年まで、東京の「食」を支え続けた築地市場を、

築地市場近くに本社を構える松竹が、市場に集う人々の証言と、市場の活気をカメラに残した、

どちらかと言えば、外国人向けのドキュメンタリー映画ってことやな。

関西で公開された機会はあったんですが、なかなかお目にかかれなかったことが痛い。

 

この映画は、30年にわたり築地市場を研究し続けた、

ハーバード大学のテオドル・ベスタ―教授(文化人類学)を案内役にし、

ほとんどが、仲卸人、卸売業者、市場関係者の証言で綴られ、

環境面で問題があった豊洲市場より、築地市場の方がいいと、築地市場に対する愛着が半端ない。

さらにミシェラン三ツ星のすし職人・小野二郎、服部栄養専門学校の服部幸應校長、

料理評論家・山本益博らが、いかに築地が大事だってことを語っている場面もあり、

目で楽しめる娯楽性の強い映画に仕上がってたね。

 

基本的にあらすじは存在しない。

この映画を最後まで見れば、またとない余韻が残る。

活きのいい海鮮品を使った寿司や天婦羅が食いたくなる。

そんな映画でした。

以上!