モノがありふれた令和日本にハクション大魔王は必要か?
「タイムボカン」シリーズ、「科学忍者隊ガッチャマン」と並ぶタツノコプロの代表作である「ハクション大魔王」が、
「ハクション大魔王2020」として、4月期の読売テレビ・日テレ系土曜夕方枠で放送されまして、
11日放送の第1話を見まして、正直・・・
モノがありふれた令和の日本に魔法は必要か?
今の夢を見ない若年層に魔法は必要か?
と首傾げました。
ハァ~それからどしたの?
はじめに、”初代”の「ハクション大魔王」について。
1969年~1970年にフジテレビ系で放送されたギャグアニメで、
「タイムボカン」シリーズと並行して仕事した笹川ひろし総監督のギャグセンスが冴えまくった快作で、
ワタクシは子供の頃に再放送で見て、再放送の度によく見てたよな~
(別名おっさんホイホイ)
小学生の与田山かんいち、通称カンちゃんは、
家の部屋の押し入れに屋根裏部屋を見つけ、ホコリをかぶっていた壺を発見し、
そのホコリがかんいちの鼻を直撃し、クシャミをすると、
「呼ばれて飛び出てジャジャジャジャ~ン」と奇妙な魔法使いのハクション大魔王が登場した!
役立たずな魔法を繰り出すハクション大魔王と、
アクビをしたら飛び出る、いたずら娘のアクビが繰り広げるドタバタギャグに何度も笑ったし、
ハクション大魔王の声をあてた大平透(1929~2016)の軽快な低音ボイスが思い出深いし、
特に最終回はかなりシリアスやった。
何もできないカンちゃんが、周囲の協力を得て成長するのが”初代”でしたが、
令和版の”2020”は前作の50年後。
カンちゃん、もとい、与田山かんいち(CV:古川登志夫)もおじいちゃんになり、
今回の主人公である与田山カン太郎(CV:島袋美由利)という孫もできた。
冒頭、”初代”の最終回で壺に100年間封印され、
(壺の中の世界と人間界は時間の流れが違うのだ!)
ようやく解かれたハクション大魔王(CV:山寺宏一)と、
その娘のアクビ(CV:諸星すみれ)、
そして、アクビの弟であるプゥータ(CV:山下大輝)が登場するんですが、
壺から出る前は”逆作画崩壊”状態。
なんじゃそら。
ハクション大魔王はアクビに人間界の与田山家に再び修行に行くように命じられ、
あの壺が与田山家に来て、カン太郎が手にしたんだけど、その壺が何なのかわからず、
思わずアクビをしてしまい、アクビが登場したんだけど、
そのカン太郎、カンイチが持っていたような叶えてほしい願いがないといい、
アクビを困惑させてしまう。
そこへクシャミでツボから出てきたハクション大魔王も加わり、問答となったんですが、
「学校から帰ってきたばかりで疲れていて、生きた居場所はない」
「宿題はこっそり帰りの会で済ませたので、手伝いは必要ない」
「漫画の読み放題なら(スマホの)アプリがある」
とカン太郎が、大魔王&アクビを次々と論破。
外へ出たら出たで、大魔王が誘拐犯に間違えられるわ、
ファミレスで大好物のハンバーグをガバガバ喰うわ、
アクビは「タンバリンみたい」とミックスピザに夢中になるわで、
一体どうなることやら。
第1話を見て、”初代”が放送された50年前とは違い、
モノがありふれ過ぎて、半世紀前では不可能だったことが可能になったり、
ブロードバンドが発達し、知らないことはすぐスマホで検索したり、
海外旅行も格安で行けるようになったこのご時世に、魔法は必要かと首傾げたくなる。
今の若者も自分探しの旅に赴くくらい、目指す夢も目標もないから、
魔法はかえってありがた迷惑のレベル。
さて、この令和の日本にハクション大魔王とアクビが登場し、先行き不安ですが、
アクビの弟のプゥータが物語を面白くしてくれるカギになると思うね。
しかも、呼び出す方法がね・・・(苦笑)
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