なぜバイオテロだったのか、謎だけが残った。 | ガンバボーイ2号のGuerrilla Radio

なぜバイオテロだったのか、謎だけが残った。

日曜日、「屍人荘の殺人」を鑑賞。

ミステリー小説ランキング四冠を達成した今村昌弘の処女小説を、

堤幸彦に師事してきた「ATARU」「任侠学園」の木村ひさしがメガホンをとったこの映画。

出演者も神木隆之介、浜辺美波、中村倫也から池田鉄洋、永田裕志までピンキリ。

単なる密室殺人かと思ったら、近隣で開催されたロックフェスでのバイオテロも絡んで・・・って、

バイオテロの項目だけがうやむややったわ。

 

某日。

神紅大学ミステリー愛好会の部長・明智恭介(中村倫也)と、

明智に強引に入会されたミステリー小説ヲタの葉村譲(神木隆之介)は、

素性不明の女子大生・剣崎比留子(浜辺美波)からの依頼を受け、

ロックフェス研究会の合宿に参加するため長野県の山奥へ。

部員あてに謎の脅迫状が届いたこと。

去年の合宿の参加者に行方知れずの女子部員がいること。

この2点から何か事件の匂いが。

 

山奥のペンション「紫湛荘」に着いて初日、

ペンション近所のロックフェスで、来場客が次々と倒れた上、

倒れた来場客が狂った勢いで他の来場客に噛み付く。

そう、スタッフになりすまして忍び込んだテロ組織がロックフェスを使ってバイオテロを起こし、

来場客を投与したウイルスによって、次々とゾンビと化した。

 

ゾンビの大群はペンションになだれ込み、葉村たちは立てこもりを余儀なくされる。

一夜明け、一人の惨殺死体が発見される。

それは死因もトリックも想像を絶する連続殺人の幕開けだった。

 

カット割りやカメラワーク、そして小ネタをみて、さすが堤幸彦の一番弟子やなと。

出演者にも無茶をさせるくらい妥協を許さぬ姿勢は及第点。

おかげで浜辺美波もコメディエンヌの引き出しが見つかったみたいやわ。

 

でも、テロ組織に関しては一切ノータッチ。

これだけが中途半端。

ユルさも時には毒となる典型的な例やな。

 

 

 


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