【J特】シリーズ・あのJクラブの「こんなはずでは・・・」④FC岐阜篇
今シーズンのJリーグに於いて、
「こんなはずでは・・・」なシーズンを送ったクラブの問題点をワタクシなりに洗い出すシリーズ。
次はJ2リーグに目を向け、FC岐阜を。
2008年に晴れてJリーグの舞台に立ってみたものの、
経営危機、強化方針を巡っての内紛、毎年J2残留争いに巻き込まれ、
ここ近年は元日本代表経験者が相次いで加入し、話題作りに欠かせなかった。
2017年から、ヴァンフォーレ甲府のJ1初昇格の立役者である大木武が監督に就任し、
これで安泰かと思われたが、この2年半は全く安泰ではなかった。
所属選手の飲酒運転による自損事故発覚。
毎年主将が他のクラブに移籍。
選手の入れ替えの激しさによる地元愛の欠如。
大木体制の3年間のスローガン「挑戦!」「新時代を拓く」「躍進」が笑っちまうわ。
今シーズンは元日本代表FW前田遼一を補強し、勝ち点70で一桁順位という目標を掲げたが、
選手の相次ぐ負傷離脱と、若手への過度の期待がかえって不振を招き、
第13節から最下位に低迷してしまい、第18節終了後に大木武が解任され、
昨年までカマタマーレ讃岐を指揮していた北野誠が就任。
指揮官交代で戦術が攻撃志向から堅守速攻に大きく様変わりしてしまい、
後者のスタイルに適した選手が不足したことも、チーム不振の原因。
結果、第40節で21位以下確定、第41節でJ2最下位の22位確定、
J3リーグで藤枝MYFC以外のJ2ライセンス未所持クラブの3位以下が確定し、
来シーズンのJ3リーグ降格が決まった。
おまけに、北野誠は昨年のカマタマーレ讃岐に続き、FC岐阜もJ3降格に導いた、
運の悪い指揮官のレッテルを貼られることに。
今シーズンのFC岐阜は、2015年シーズンの大分トリニータに似ていて、
ビジョンとリスクマネジメントの欠如がJ3リーグ降格の原因になったんだよね。
遅すぎた指揮官の交代をはじめ、何もかも対応が後手後手。
所属選手が加入3年以内で退団の上、所属選手の殆どが「外様大名」。
岐阜県出身の選手は三島頌平(MF/多治見市出身)だけ。
これじゃ「岐阜県のクラブ」と名乗るには恥ずかしいくらいやわ。
J3リーグに降格すると、J2より年間予算が削られ、多くの選手に戦力外通告を下さないと、
ヴィッセル神戸に続く2クラブ目の経営破たんを招くからな。
このJ3リーグ降格を受け、チームは体幹から鍛え直した方がいい。
明確なビジョン。
下部組織を含め、一貫性のある戦い方。
行き当たりばったりの戦力補強より、有望な若手選手のスカウティングを。
支配下登録選手のうち、岐阜県出身者率を高める。(これ重要!)
なによりブレない姿勢。(これも重要!)
体幹から鍛え直した方がチームの健全化に繋がり、
躍進することでホームスタジアムである長良川競技場の集客率が上がる。
それがJ2復帰、J1昇格とつながり、その先にはAFCアジアチャンピオンズリーグ挑戦も。
それとFC岐阜には好材料がもう1つある。
ホームゲーム開催時の”お祭り”。
東海地区を拠点とするSKE48から岐阜県出身のメンバーがFC岐阜応援隊を結成したり、
BOYS AND MEN研究生選抜の「祭nine.」がアンバサダーをかって出たり、
「日本のアニメ聖地」に選定された岐阜県関市を舞台とした「みにとじ」とコラボしたり、
元イタリア代表FWアレッサンドロ・デルピエロ氏が来日しサッカー教室を開催したりと、
川崎フロンターレ並みの”おもてなし力”で1試合平均6600人とJ2では安定レベル。
J3降格決定後のホームゲームだった第41節の試合終了後のサンクスセレモニーでも、
サポーターからの抗議のブーイングは起こらなかったわ。
わざわざお金と時間を割いて長良川競技場に来てくれたサポーターのためにも、
2020年は「これぞFC岐阜のサッカー」を構築してほしいものだ。
何年かかっても構わないからさ。
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