REV-9はT-1000以上にトラウマを残す。
日曜日、「ターミネーター:ニュー・フェイト」(日本語吹替版)を鑑賞。
言わずと知れたアーノルド・シュワルツェネッガーの当たり役である「ターミネーター」シリーズ最新作で、
生みの親であるジェームズ・キャメロンがプロデューサーでシリーズに復帰。
さらにリンダ・ハミルトンも復帰。
メキシコとアメリカの国境近辺で新たな物語が展開されますが、
「ターミネーター2」のその後を描いた分、トラウマも増幅。
「ターミネーター2」の結末からの数年後の1998年、
サラ・コナーは、息子のジョンと南国で平穏な生活を送っていたが、
突然”スカイネット”から送り込まれた別のターミネーターT-800が現れ、ジョンをショットガンで射殺。
あれから20年が過ぎ、メキシコシティの自動車工場で働いているダニー・ラモスは、
弟のミゲルと共に、いつものように自動車工場に出勤するが、突然リストラを宣告されてしまう。
そんな中、未来から現れたターミネーター、REV-9が現れ、ダニーとミゲルを襲撃。
その窮地に現れたのは、こちらも未来からやってきた強化型戦士のグレース。
実は数年後、別の人工知能によって核戦争が起こり、ダニーは人間軍のリーダー格になってて、
過去に行ってダニーを殺そうと、REV-9がタイムスリップしたのだ。
ダニーとミゲルを救い出したグレースでしたが、REV-9によってミゲルが殺されてしまう。
哀しみに明け暮れてるダニーとグレースの前に、1人の老女が現れ難を逃れた。
その老女こそ、ジョンを失った後、ターミネーター狩りを続けているサラ・コナーだった。
2015年公開の「ターミネーター:新起動/ジェネシス」では、シリーズ第2位の世界興行収入を稼いだが、
対象マーケットである北米地区の成績が振るわず、「新起動/ジェネシス」を核としたプロジェクトがとん挫。
このプロジェクトにはノータッチだったジェームズ・キャメロンが立ちあがり、
「ターミネーター2」のその後を描いた、いわば”正調”の物語を送りだした。
年老いたT-800の設定が「新起動/ジェネシス」から受けているなど、
第1作と第2作を知るオールドファンから顰蹙を買った「ターミネーター4」と「新起動/ジェネシス」の要素も盛り込み、
さらにAI(人工知能)の進化に伴う暴走が社会問題化してきたことで、ようやく時代に追いついた感があったなと。
アーノルド・シュワルツェネッガーの参戦だけでなく、リンダ・ハミルトンの復帰は心強いが、
この映画は、”スカイネット”が消滅し、新たなAI”レギオン”の登場で、新たな時間軸が誕生したことに伴う、
新たな登場人物、ダニー・ラモスを中心とした物語で、別の角度から見たら、ゼロからのリスタート映画で、
「1」と「2」を知らない平成生まれは受け入れられるかもしれないが、
オールドファンからの憤懣は避けられないでしょうね。
この映画で登場した新型ターミネーターのREV-9は、
T-800と、「2」で登場したT-1000の利点を組み合わせたアイデアは斬新ですが、
T-1000の時のトラウマが蘇るだけでなく、T-1000の時よりトラウマ増幅。
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