【J特】日本協会とJリーグは、”専業監督”を作れる環境を整えろ。
ジュビロ磐田のサポーターにとっては、まさに寝耳に水な出来事。
J1リーグ第17節まで指揮を執っていた名波浩が成績不振で退任され、
その後、コーチから昇格した鈴木秀人が第22節終了時点で1勝4敗を喫し、
就任1カ月で解任の憂き目に遭った。
(水曜日の第99回天皇杯3回戦、vsヴァンラーレ八戸戦は、小林稔ヘッドコーチが監督代行として指揮を執った。)
普通J1リーグを指揮する監督は、
日本サッカー協会が定めるS級指導者ライセンスを取得するだけでなく、
格下のリーグのチームや下部組織で、監督として研鑚を積んでから指揮を執るのが普通。
ただS級ライセンスとりゃええってもんじゃない。
今回の名波浩から鈴木秀人のように、コーチを昇格させ、「暫定監督」や「監督代行」ではなく、
いきなり「監督」で指揮をとらせるケースがJリーグで横行している。
理由としては、前任者のマイナス面を熟知しており、
最低限の戦術的な手当てや、移籍市場を利用して構想にあった選手の入れ替えを敢行し、
チームを立て直すことが可能で、大きな混乱が起こらないのは大きなメリットだが、
デメリットとして、結果を残した後、次の段階で躓くケースが多い。
初年度であれだけ結果を残したから、フロントは次の年も指揮を執らせようと決断したが、
指導者としては手腕ありだが、選手に気を配りすぎて自滅することがあり、
さらに毎年のように内部昇格を繰り返すと、監督が人間不信に陥る。
監督とコーチは役割分担が明確である。
監督の仕事は、自分の思想にあった戦術と選手起用だけ。
コーチの仕事は、選手に技術を教えることだけ。
欧州サッカーはこれが常識なんだよね。
J1リーグで”専業監督”が生まれない背景には、プロ野球の影響が大きい。
プロ野球の監督は、ヘッドコーチや2軍監督からの昇格が多く、
逆に、一度のコーチ経験もなく、いきなり監督職に就いたり、
選手兼任監督に就くケースは稀。
メリットとして、前任者の手口を熟知していることが大きい。
コーチからの内部昇格は、下手したら自転車操業になりかねず、
負のスパイラルから抜け出せなくなる可能性が高い。
なので、日本サッカー協会と日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)は、
1人でも多く”専業監督”が誕生する環境を整えるべきだと。
指定した講習会でS級ライセンスを取得した指導者に、かなり下のカテゴリーで指揮を執ってもらう。
日本フットボールリーグはもちろん、社会人リーグや大学リーグから研鑚を積むことは、将来への貯金なり。
昨年、フランス代表を2度目のFIFAワールドカップ(TM)制覇に導いたディディエ・デシャンは、
”専業監督”の代表例で、フランス代表監督になるまで紆余曲折があった。
2001年の現役引退後、いきなりフランス・リーグ1のモナコで指揮を執り、
2003-2004のUEFAチャンピオンズリーグ準優勝に導いたが、
2005-2006シーズン、出だしでズッコケてシーズン途中で解任。
その後、カルチョスキャンダルでセリエBに落ちたユベントスを1シーズンでセリエA復帰に導いたり、
フランス・リーグ1のマルセイユで18年ぶりのタイトルとなるリーグ1制覇&リーグカップ戦優勝の2冠に導いた後、
フランス代表監督に就任し、ポール・ポグバをはじめとした若きタレントの能力を引き出し、
選手・監督の両方で制したケースで史上3人目のFIFAワールドカップ(TM)制覇に導いた。
全てはトライ&エラーの繰り返し。
反省しても、反省からは何も得られるものはない。
腹心のコーチになるより、いきなり監督業でトライしたほうがいいと思うぞ。
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