思えば「全日本歌謡選手権」と「スター誕生!」、同じ時期に放送されていたんだよね・・・。 | ガンバボーイ2号のGuerrilla Radio

思えば「全日本歌謡選手権」と「スター誕生!」、同じ時期に放送されていたんだよね・・・。

22日放送の読売テレビ発・日本テレビ系「約束のステージ ~時を駆けるふたりの歌~」を視聴。

読売テレビ開局60周年記念の特別企画ドラマとして放送されたこのドラマ。

(普通なら「金曜ロードSHOW!特別企画」が付いてもおかしくないんですが・・・。)

土屋太鳳と、ももいろクローバーZの百田夏菜子がW主演、監督に佐々部清を迎え、

1970年代の東京を舞台に、夢を追いかけることと、

いつの時代も色あせない大切なことを伝えた名編やったわ。

 

物語は2019年2月、青森のとある漁港町。

小沢翼(土屋太鳳)は歌が好きで歌手になることを密かに夢見ているんですが、

どうせ無理だと諦めており、母・雪子(石野真子)が営む食堂を手伝っている。

夢から逃げ出している翼を見て、由紀子が叱責してしまい、翼はJRの電車に飛び乗りましたが、

電車が急ブレーキで頭を打ってしまい、目が覚めたら、1人の少女・大空つばさ(百田夏菜子)に声をかけられた。

スマートフォンを見て圏外。

福沢諭吉が描かれた1万円札が使えない。

おまけに自動改札じゃない。

 

着いた先は、1975年の東京・上野。

翼はタイムスリップしてしまったのだ。

 

翼とつばさは、元歌手だというチンピラの津島浩一郎(向井理)に声をかけられた。

歌の才能に気付き、騙して温泉宿や吉原に売るより、歌手として育てたほうが得策だと感じた津島は、

オーディション番組「全日本歌謡選手権」に出場することに。

 

このドラマは、2019年を生きる小沢翼と、1970年代を生きる大空つばさ、

それぞれの”志”を大事に描いていて、

心に突き刺さる映画を撮ってきた佐々部清の手腕も手伝ってか、

日本テレビが手掛けたドラマより、読売テレビが手掛けたドラマの方がいい仕事しているわと思ったわ。

特に驚愕のオチにビビったわ!

 

このドラマでの見所は、

1970年代前半に読売テレビ発・日本テレビ系で放送された「全日本歌謡選手権」を完全再現。

昭和歌謡オタクで知られる半田健人の司会っぷりがウケた!

 

ここで「全日本歌謡選手権」とは何か、紐解いていく。

1970年1月~1976年12月まで放送された視聴者参加のオーディション番組。

歌手を目指しているアマチュア出場者と、なかなか芽が出ないプロの歌手が合同参加し、

この番組から、ドラマに特別出演している五木ひろし、八代亜紀、山本譲二が、

10週勝ち抜きのグランドチャンピオンになり、後のスターの座を射止める足掛かりを作った。

 

放送された時期を見て思ったんだが、

その時の日テレ系は「スター誕生!」が1971年10月(~1983年9月)より始まり、

同じ日テレ系の視聴者参加型オーディション番組で、

「全日本歌謡選手権」は演歌・歌謡曲志向が強く、

「スター誕生!」はホリプロ、サンミュージック、田辺エージェンシーといった新興の芸能事務所を勢いづけ、

ドヤ顔でまかり通っていた渡辺プロダクション(現:ワタナベエンタテインメント)の地位を大きく揺るがした。

(翼の母親役で出ている石野真子は「スター誕生!」出身。)

 

読売テレビも開局60周年を迎えたんだから、

「全日本歌謡選手権」を大オーディション企画として復活させてくんねぇかなぁ?

 


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