「いだてん」は落語テイストの大河ドラマだ!
いきなり5代目・古今亭志ん生の「富久」で幕を開けた、2019年度NHK大河ドラマ「いだてん」第1話。
2013年度4月期(東京本局制作担当)の連続テレビ小説「あまちゃん」に続き、
宮藤官九郎がNHKの花形枠・大河ドラマで書き下ろしドラマを担当。
異例の前後期制を導入し、
ビートたけし演じる五代目・古今亭志ん生の架空の落語「オリムピック噺」で綴りつつ、
前半部は中村勘九郎主演で、”オリンピックに初めて参加した日本人”金栗四三の物語を描き、
後半部は阿部サダヲ主演で、1964年の秋期オリンピック東京招致の実現に全力を注いだ田畑政治の物語を描きます。
大河ドラマで近現代を描くのは1986年度、橋田寿賀子が脚本を担当した「いのち」以来33年ぶり(!)
期待通りずば抜けてました!
第1話は、1959年、4都市が立候補した1964年秋期オリンピックの開催地選挙に於いて、東京が当選したことから始まり、
1909年にさかのぼり、
柔道の創始者・嘉納治五郎(役所広司)が、国際オリンピック委員会の役員になった最初の日本人となり、
1912年のストックホルム大会の陸上競技で誰を派遣するか、大日本体育協会で揉めに揉めて、
そこで現れたのが、後に1912年のストックホルム大会でマラソンに参加することになった金栗四三だった!
雨の羽田で激走する姿と、雨で流れた赤の染料がまるで歌舞伎の隈取!
まさに韋駄天!
5代目・志ん生の落語を上手に絡ませ、
1959年の5代目・志ん生と、1909年の美濃部孝蔵(5代目・志ん生の青年期)が同一人物で、
5代目・志ん生を演じるビートたけしと、孝蔵を演じる森山未來が上手にクロスオーバー。
「タイガー&ドラゴン」(2005年4月期・TBS系金曜ドラマ枠)で落語を扱ったクドカンだけに、
落語的ノリは面白いかもな。
クドカンのドラマはジャズのアドリブの連続みたいな、自由にあふれている。
アドリブ上手のクドカンに、制約だらけの史実ものが描けるのか、まだ未知数だね。
ま、「池袋ウェストゲートパーク」や「土竜の唄」といった原作ものを上手く映像化に導いてくれたから、
問題ないでしょ!
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