今思うと、何故マイケル・チミノはこの次の作品に「天国の門」を選んだのか疑問やわ。
年末年始休暇最終日の日曜日、早朝からシネ・リーブル梅田がある梅田スカイビルに赴く。
空中庭園のあるビルのふもとには緑が茂っています。
今思うと、このビルを思いついた積水ハウスは偉いと思うね。
で、いざシネリーブル梅田まで。
↑3階。隣にはダイコクドラッグが。
↑梅田ガーデンシネマ跡地をほぼ居抜きで使った4階。ドリンク自販機すらなし。
久々にシネリーブル梅田を訪れたら、こうなった。
◆最近改装されたばかりで、3階の飲食売店のメニューが充実していた。
◆チケット売り場と飲食売店は3階に集約され、4階に行かれる方は事前に購入を。
◆オンライン予約専用端末は3階と4階に。
ワタクシは4階に赴きました。
↑4階から眺める梅田貨物駅跡地。1月6日現在、木下大サーカスと大型迷路が開催。
↑環境に配慮した包装のポップコーン塩味(300円)少ない・・・
↑4階の3番スクリーン。
↑座席。クッションがやや硬かったかな。
◆
で、このシネリーブル梅田で見たのは、「ディア・ハンター(4Kデジタル修復版)」。
1978年に公開され、米アカデミー賞(R)作品賞、監督賞、助演男優賞をはじめ5部門を受賞した、
マイケル・チミノ監督(1939-2016)の監督第2作で、ロバート・デ・ニーロの名演が冴えただけでなく、
クリストファー・ウォーケンの血気迫る演技や、メリル・ストリープの初々しさが、
高画質4Kのデジタルリマスターで復刻。
音響の方も、デジタルリマスターを通してみたら、強烈やったわ。
上映時間3時間なんですが、単純にまとめるとこうなります。
ベトナム戦争に出征することになったロシア系アメリカ人のマイケル、ニック、スティーブンを軸に描き、
最初の1時間が、出征前夜。
次の1時間が、ベトナムでの出来事。
最後の1時間が、帰国したマイケルに待ち受けていた、2人の親友のトラウマ。
と飽きさせないような構成で、ベトナム戦争の過酷さがよく伝わる作品でした。
特に第2部と第3部で描かれたロシアン・ルーレットの戦慄感。
空砲時の音が振動になって伝わってきたわ。
作中、随所に流れるスタンリー・マイヤーズ作曲の「Cavatina」が、
ベトナムに赴いたアメリカ軍兵士の哀しみを代弁しているといっても過言ではないでしょうね。
この「ディア・ハンター」観て思ったんだけど、
なぜマイケル・チミノ監督は、この次の監督作に「天国の門」を選んだのか疑問やわ。
監督作2本だけで、監督第2作が米アカデミー賞(R)主要5部門を獲得し、
「おれは名匠になったぞ!!!」と天狗になったことが、
「天国の門」での映画界最大の破産スキャンダルを招いたのでは。
追伸:カフェインの取りすぎ注意。
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