2019年は”日本らしい3DCGアニメ”元年になる。
2019年1月期アニメの先陣を切って、「BanG Dream!2ndシーズン」(TOKYO MXほか)が3日にスタートした。
これは「ラブライブ!」シリーズ、「少女歌劇レヴュースターライト」と並ぶ、
トレーディングカードゲーム会社のブシロードが仕掛けた「出演声優に無茶ぶりを強要する」アニメプロジェクトの1つで、
「女子よ、楽器を手に持ってロックに目覚めろ」なガールズバンドアニメ。
作中に登場するバンドのうち、主人公の戸山香澄(CV:愛美)擁する正統派ガールズロックバンドPoppin’ Party(以下ポピパ)と、
湊友希那(CV:相羽あいな)擁するゴシックロックバンドRoseliaが現実世界でバンドを結成し、
前者はガールズロックバンド最速で日本武道館ライブを実現し、
後者はリリースしたシングル全曲がオリコントップ10入りという快挙を成し遂げている。
第1期は2017年1月期、TOKYO MX、サンテレビなどのU局や、AmebaTVやdアニメストアなどの配信で展開され、
ポピパ結成のあらましをメインにし、
ドラマパートをデジタル作画による2Dアニメ、ライブパートを3DCGで描いていましたが、
第2期は、何とサンジゲンによるセルチック3DCGアニメを全編にわたって導入。
ポピパのほか、Roselia、ハロー!ハッピーワールド、パステルパレット、レイズ・ア・スイレンも参入し、
ヤバイヤツらによるヤバすぎるガールズバンド頂点戦争が展開される。
「BanG Dream!2ndシーズン」で使われているセルチック3DCGアニメーションは、サンジゲンが独自に開発したもので、
石ノ森章太郎の「サイボーグ009」を原作とした「007 RE:CYBORG」や、
谷口悟朗監督のオリジナルアニメーションシリーズ「ID-0」でも導入されていて、
従来のデジタル作画と比べ、作画崩壊が一切ないというメリットがあり、
昨今、アニメ制作現場の過酷さがクローズアップされている現状を考えてみたら、新たな表現手段として注目されると思うね。
3DCGアニメーションなんて、ディズニー、ドリームワークス、イルミネーションが先に導入されているとツッコまれそうですが、
あっちの方は精巧にできている半面、生暖かい感が全くない。
サンジゲンが開発したセルチック3DCGアニメーションは、昔ながらのセルアニメの2D感を取り入れ、
これが日本らしい3DCGアニメーションじゃないかと思うんだよね。
昨クールの「INGRESS THE ANIMATION」や、
同じ2019年1月期アニメで、谷口悟朗監督が手掛ける「ディヴィジョンズ」も、セルチック3DCGアニメーションが導入され、
2019年は、「日本らしい3DCGアニメーション」元年になると思うね!
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