「天才バカボン」はコンプライアンスの逆風に耐えてこそ。
細川徹のシリーズ構成&監督で、
赤塚不二夫のギャグ漫画は底なし沼だってことを再認識した「深夜!天才バカボン」(テレ東系)。
7日深夜放送分のAパートは、
前回、睡眠中に相次いでバカ田大学の後輩がバカボン家を訪れた設定の延長線上で、
この回は、テレビ東京のプロデューサー・バカカタ(CV:小野大輔)がバカボン家を訪れ、
第1話以降の原作の持っている毒気がないとバカボンパパ(CV:古田新太)を糾弾し、
深夜の限界に挑むと公言したバカカタに言われるがまま、
バカボンパパはバカボン(CV:入野自由)を連れて深夜の繁華街に赴くんですが、
バカカタは全裸で、しかも股間のモザイクも外し、ウナギイヌ(CV:櫻井孝宏)がフォロー。
バカボンパパとバカボンは喪服。
静止画。
マジックミラー号。
ともう無法地帯化。
一方のBパートはコンプライアンスを気にしすぎて、こんなにつまらんものになってしまうとはなと。
この日の放送でいいたかったことは、あまりにもコンプライアンスを気にしすぎ。
第1作の「天才バカボン」と第2作の「元祖天才バカボン」は、
コンプライアンスはおろか、コンプライアンスという言葉すらない時代ゆえ、
今では放送NGな回が堂々と放送されていた。
それが、全国PTA評議会の「子供に見せたくない番組ワーストランキング」以降、
規制に次ぐ規制で、番組を作る側が委縮していた状況が生まれた。
(アニメにおけるパンチラ規制も!)
この「深夜!天才バカボン」は、大人計画所属で、主宰の松尾スズキに鍛えられた細川徹らしい表現で、
コンプライアンスの逆風に立ち向かってほしいわ。
日本国では憲法で表現の自由が許されている。
表現の自由は民主主義の本質。
それをコンプライアンスで規制するのは本末転倒。
共産主義の道まっしぐら。
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