【ネタバレ注意】クローン生成と遺伝子操作は宗教上禁忌。
【警告】
この記事には映画本編の核心に触れる部分があります。
未見の方は、映画鑑賞後、改めて閲覧してください。
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15日、土曜出勤の疲れが残ったまま、「ジュラシック・ワールド 炎の王国」(3D・日本語吹替え版)を鑑賞。
スティーブン・スピルバーグ監督の代表作「ジュラシック・パーク」シリーズのリブート第2弾。
前作より恐怖演出を比重に置いたせいか、
1997年公開の「ロスト・ワールド ジュラシック・パーク」に、
スピルバーグ監督の代表作である「ジョーズ」を加味した作品に昇華。
クリス・プラットとブライス・ダラス・ハワードが続投しただけでなく、
「ジュラシック・パーク」でのインテリ学者役のジェフ・ゴールドブラムが冒頭とオチに登場。
冒涜かもしれないけど、ハリウッドの生きる伝説、スティーブン・スピルバーグへのオマージュが満載。
「ジュラシック・ワールド」の惨劇から3年。
パークのあるイスラ・ヌブラル島の、かつての休火山であるシボ山に、噴火の予兆が見られ、活火山に再認定。
パークに放置された恐竜たちを見殺しにするのか、彼らを救うべきか。
かつての「ジュラシック・ワールド」の運用管理者で、恐竜保護派のクレアは、ロックウッド財団の支援を受け、
恐竜行動学の専門家であるオーウェン、
恐竜保護団体のスタッフ、フランクリン、ジアと共にイスラ・ヌブラル島へ赴くことに。
実はクレアの一団は、ロックウッド財団の手のひらで踊らされていることを知らず、
ロックウッド財団の経営者、イーライ・ミルズはある陰謀を企てていた。
それは「ジュラシック・ワールド」の恐竜を軍事目的に転用し、
ロックウッド財団の広大な邸宅、ロックウッド・エステートでのオークションで武器商人に売ろうと企てていた。
その極めつけが、新しい遺伝子組み換えの恐竜・インドラプドル。
このインドラプドルが、新たな惨劇を生みだすことに。
この作品で訴えていることは、テクノロジー社会の警鐘。
一般的にクローン生成と遺伝子操作は、宗教上禁忌、神への挑戦状というべき行為で、
本来、現代社会に古代の恐竜は存在してはいけない。
神が決めたルールに背くことはできない。
それが、冒頭とオチ、公聴会の席上でのマルコム博士からの「カオス理論」に集約されている。
さらに、驚愕の事実も多い。
ロックウッド財団の設立者、ベンジャミン・ロックウッドの孫娘メイシーが、
実は死亡した娘の遺伝子を使ったクローン人間だったこと。
ロックウッド財団の経営者イーライが、ベンジャミンを窒息死させたこと。
そして、イーライがティラノザウルス・レックスに捕食され、
オークションに競り落とされた恐竜、難を逃れ野に放たれた恐竜が、続編への伏線へと。
「ジュラシック・ワールド3」では、生態系破壊がテーマに取り上げられるんじゃないかな。
作中の事に関してですが、ILMの進化したCG製の恐竜も流石ですが、
アナログのアニマトロニクスで作られた恐竜の血の通った演技にも比重が置かれていてて、
後半のオークションシーンと、ロックウッド・エステートでの死闘での恐怖感が半端ないって!
今回は吹替え版で鑑賞。
玉木宏、木村佳乃が再登板の上、真島真之介が参戦しましたが、
ベテラン勢の吹替え声優の存在に救われたわ。
ベンジャミン役の中田譲治。
恐竜の歯コレクターの傭兵・ケン役の黒田崇矢。
オークションの司会役の高木渉。
マルコム博士役の大塚芳忠。
流石ベテランやなと感じたわ。
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