櫻井翔よ、お前は福山雅治になれない!そのココロは・・・
Wヘッダーin郊外のシネコン、2発目は4日初日の「ラプラスの魔女」。
タツノコプロの代表作「ヤッターマン」を本気で実写映画化させた三池崇史と櫻井翔が再度タッグを組み、
共演に広瀬すず、福士蒼汰、玉木宏、豊川悦司を迎えて作られた、
東野圭吾の作家生活30周年記念作を映画化。
映画見てね、80年代の”角川映画”テイスト全開で、
原作本、宣伝、音楽と、過剰なまでのメディアミックス戦略に踊らされたわ。
理由は後程。
人里離れた温泉地で、映画プロデューサーが硫化水素中毒で死亡した。
数週間後、今度は別の温泉地で落ち目の男優が硫化水素中毒で死亡。
普通では考えられない死亡事故が相次いで起こっていることから、
警視庁麻布北署の中岡刑事は、地球化学の専門家である青江教授に捜査協力を依頼。
気流は簡単に操作できないと感づいている青江教授の前に、1人の女性・羽原円華が現れたことと、
映画プロデューサーと落ち目の男優が知り合いで共通項を探っていく行程で、
不審死の真相が炙りだされていくことに。
今回、三池監督とは「神さまの言うとおり」(2014年公開)以来の八津弘幸が脚本を手掛けていますが、
何だかな~良さが引き出されていない感がしたんだよね。
テレビ東京とタカラトミー主導の”小学生格闘ヒロインもの特撮ドラマ”に力を入れ過ぎたせいか、
興行不振が続いている今の三池崇史の映画を象徴するような消極さが顕わに。
この話の枕で、「80年代の”角川映画”テイスト全開」と書いたのは正論。
80年代の”角川映画”は、当時角川書店社長の角川春樹主導の下、
「読んでから見るか、見てから読むか」に象徴される過剰なまでのメディアミックス戦略を張ったが、
作品的に当たり外れが激しかった。
この「ラプラスの魔女」も、「過剰なまでにメディアミックス戦略を張ったものの、作品見てがっかり」の部類。
ありえない展開の連続で映画への集中力が減退したのは言うまでもない。
地球化学の教授を演じた櫻井翔は、ドラマ「ガリレオ」で湯川教授を演じた福山雅治を意識しているようだが、
持ち前のリアルインテリキャラが足かせになっており、残念感を醸し出している。
個人的には「家族ゲーム」での「いいね~」が口癖の変態家庭教師の方がインパクトあったのにねぇ。
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