ルドヴィコ・エイナウディの音楽が作風の暗さを引き立てた。
日曜日、「三度目の殺人」を鑑賞。
「そして父になる」以来、是枝博和監督が福山雅治と再びタッグを組んだ、
これまでの是枝監督の作風とは趣を変えた法廷サスペンス。
全体を通してみたら、
作品が暗い内容なのに、何か悲しく感じたわ。
勝ちにこだわる弁護士・重盛は、殺人の前科がある元工場の社員・三隅の弁護を引き受けた。
三隅は出所後、食品工場で働いていたが、横領でクビを宣告され、
その腹いせで食品工場の社長を河川敷に連れ出して撲殺し、死体にガソリンをまいて放火。
三隅は犯行を認めたものの、動機については矛盾点が多く、重盛を悩ませることに。
次々と明るみに出てくる三隅の心の内。
その果てにたどり着いたのは?
是枝監督とは初めてタッグを組む役所広司から醸し出される静かなる狂気が、作品の不気味さを加速させ、
これには福山雅治もタジタジやったわ。
悲しく切ない作風を引き立てたのが、「最強のふたり」のルドヴィコ・エイナウディの音楽。
彼の奏でるピアノの旋律が、(映画の内容が)鬱になるほど暗い展開なのに、鬱展開を忘れさせてくれたわ。
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